The means justifies the ends
羽田発バンコク行きのタイ国際航空ボーイング777-300ERの機中で。
エコノミークラスの座席についている、タッチスクリーン式IFE(In-flight Entertainmentの略)システムで、航路情報の表示画面からオンデマンドの映画に切り替えようとしていたら、突然画面がブラックアウト。
その後出てきたのがこれ。
ブート画面には Panasonic Avionics の文字。eFX というシリーズらしいです。
ブートローダーは RedBoot。その後 Linux が起動して X Server らしき画面が出てくるのだけど、ブートがものすごく遅い。少なくとも3分はかかっていたと思います。OS もネットワーク越しにロードしているのかな。
IFE のシステム、昔はコックピット後ろあたりにビデオデッキを何台も並べて、同時に再生を開始して、ビデオ信号をアナログ変調して多チャンネルで機内の受像器に「放送」していたのですが、最近は座席にあるのはフルデジタルの端末で、サーバーからネットワーク越しにオンデマンド再生するのが主流。
なので、昔は揺れに強い8ミリビデオデッキを作れる日本メーカーの独壇場だったはずだけど、今はソフトウェアで差別化しないといけないから競争のルールも変わってしまったはず。そんな分野で(Avionicsは、アメリカが本拠地とはいえ)パナソニックががんばっているのは、ちょっとうれしいですね。
そういえば、ソニーでもボーイング777(当時は767-Xって呼んだんだっけ?)向けのIFEシステムのプロトタイプを作っていたなあ。8ミリビデオを並べたヘッドユニットから、アナログのNTSC信号を乗せた電波を、わざと漏れやすくした同軸ケーブル(Leaky Coaxial Cable)に流して、漏洩する信号を各座席で拾う方式。
天龍工業製の座席の後ろに埋め込む画面は平べったいブラウン管インデックストロンと、液晶の2タイプを試作。
高周波信号に32Kbpsぐらいのデジタル信号も乗せられるようにして、親機のIBM-PC/ATから各座席のテレビユニットに埋め込んだ小さなMSX基板にゲームをダウンロードしたり、MSXの画面からメニューが選べるような仕掛けを作ったりしました。
今は昔。
ところで、往路も復路も、機内でこのブート画面をあちこちで見かけましたが、ちょっと不安定じゃないですかね……。
ZDnetの「iPod touchでハデに遊んでみました」という記事を見て、ちょっと試してみました。 iPod tou...