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ちょっと用事があってボストンへ向かっています。今、成田からデトロイトへ向かうノースウェスト12便の機中。これから2泊4日、夕方にボストンに入って、次の日に仕事をして、その次の日の早朝に東京行きの飛行機に乗る、ほとんど日帰りみたいな旅です。貧乏性で(いや、実際に財政が逼迫していて)日帰りの移動にコストをかけるのがくやしいので、何の迷いもなくエコノミークラスです。
いつもなら車で成田に行くのですが、年末で高速が混んでいるかもしれないので、成田エクスプレスを予約して品川駅(いつの間にか品川に成田エクスプレスが止まるようになってたんですね)に向かったら、京浜東北線がトラブルで遅れて予約した電車をタッチの差で逃してしまいました。品川駅のみどりの窓口の加藤あい似の駅員さんが申し訳なさそうに言うには、次の列車は一時間後。その列車に乗ってNWのチェックインカウンターへ走って行き、最終案内をしている搭乗ゲートを抜け、飛行機に乗り込んだら、アサインされた座席は一番後ろの真ん中。いつもはエコノミーでも壁の後ろのいわゆるバルクヘッド席や非常口の横の席などをいただくようにしているのですが、さすがに今回は窮屈です。だれだったか(成毛さんだったかな)が「ノースのエコノミーの後ろの方の席って、移民船みたいだ」と言っていたのを思い出しました。今、私のお隣さんはエコノミーの座席からはみ出しそうな(いや、はみだしている)タイのおばさんと、両方の二の腕にタトゥを入れた白い人、前の席はパラッパラッパーから抜け出してきたような黒い人二人組、その他、騒がしい韓国人ビジネスマン二人組、大きな荷物をオーバーヘッドビンに押し込んでいるベトナムのおじさん……私も
iPod Miniに
ノイズキャンセルヘッドホンをつないで聞きながらPCをあやつる怪しげな日本風アジア人移民になることにします。

画面の拡大図は
で、この移民船で、珍しいことがありました。いつもなら、機内のスクリーンで、映画の上映の前にゴルフとかビジネス“最前線”みたいな番組を上映し始めるはずなのに、今日はなんだか黒っぽい画面のままです。一番後ろの席から遠くのスクリーンを目を凝らしてよく見ると、黒い画面に白いASCIIキャラクターがちょろちょろと並んでいて画面の左上には魚をたらふく食べて満足してへたり込んでいるという風情のペンギンの画が。Linuxのブート画面のライブ放映のようです。こいつは最前線だ。
どうやらなにかのシステム異常で起動に失敗しているらしく、白い文字のスクロールが途中で止まっています。その後何度かリブートしていますが、まだ立ち上がりません。今日のフライトは映画抜きか?
大昔、ソニーで働いているころ、大手航空機メーカーに収める機内用AV/エンターテイメントシステムのプロトタイプの開発に関わったことがあるのですが、そのときの制御システムはIBM PC/ATにDOS。ビデオの画像は8ミリビデオデッキを番組の数だけ積んでアナログ伝送、音声と客席端末(なんとMSX)の通信信号だけデジタルで送っていたように記憶しています。
今はPCのディスプレイ出力をそのまま(NTSCに変換しているのかもしれませんが)プロジェクタに出していて、しかも、その制御はLinuxなんですね。映画などのビデオもPCのハードディスクの中にデジタルで入っているんでしょうか。
おっと、復旧したようです。ビデオの上映が始まりました。
フライトアテンダントさんにねだって持ってきてもらったベイリーズ入りのカフェイン抜きコーヒーを飲んでちょっと眠ることにします。
くしゃみをしたら、隣のタトゥのおにいちゃんが小さい声で”Bless you”と言ってくれました。
Thank you.
ootaharaさんのコメント: