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昨今は、イーサネットを引き回すって言っても、何千円かでルーターとスイッチングハブ買って、RJ-45のジャックにケーブル差し込んで、ハイおしまい、なわけですが、20年ぐらい前まではぶっとい黄色の同軸ケーブルを、なるべく曲げないように配線して、終端には50Ωのダミーロードつけて反射波が出ないように処理して、端末のトランシーバーを2.5メートルの倍数の間隔を計った場所に、ドリルで穴開けて取り付けて、ようやく完成という、今に比べるとえらく面倒なものでした。
デジタルの信号を電気の波に変えて、電線の中を伝わらせて、受け取ったアナログっぽい波をデジタルに戻す、という一連の信号処理が、いろんな進歩の積み重ねで、高度かつ確実かつ安価にできるようになったおかげなんでしょうね。
(そういえば、あの2.5メートルの倍数の間隔って、根拠はなんだったんだろう。ずいぶん前に
某所で話題になって、それっきりだったな)
先日、京阪奈で小耳に挟んだ話なんですが、あそこのNTTの研究者さんがたくさん住んでいる社宅マンションのネットワーク工事は、マンション自治会の会員である研究者さんたちが自ら企画・設計・設置したとかいう噂。
マンションの自治会には、日本でも最先端の交換機(ま、ルーターのお化けやね)やらの基礎研究をしていたような人たちも混じっていたにちがいないと勝手に想像すると、そういうネットワークの根っこの部分のプロ中のプロたちは、いったいどういう思想で宅内イーサネットの設計をして、どういう視点で機器を選んだのか、いろいろと興味津々です。
話変わって、デジタル信号処理が安価でどこでも使えるようになった流れで、そのうちAMラジオもデジタル化されちゃいそうなんだけど、そうなったらもうゲルマラジオなんか使えなくなっちゃうなあ。
自分でコイル巻いて作ったゲルマラジオで、空を飛んでいる電波を音として感じるっていうのは、技術と奇術の間で生きている僕にとっては大事な原体験みたいなものの一つなんだけど、ちょっと寂しい。
いまのうちに上等なエアバリコンをストックしておこうっと(違)。
もと本屋さんのコメント:
しかし、ゲルマニウムといえば、昔はPN接合で電気回路を構成する貴重な工業用半導体だった訳ですが、最近は健康アクセサリーになってしまっていますね。身に着けて健康に良い効果があるとは、私にはちょっと信じ難いのですが。