The means justifies the ends
昨日、とある結婚披露パーティで、トータル・エンゲージメント・グループCEOの池田順一さんの祝辞にグッときたのでメモ。
曰く「過去からの延長である今日を生きるんじゃなく、自分がなりたい将来の姿から逆算した今日を生きろ。そうすれば夢は必ず実現する」。
ああ、これってバックキャストだなあ、と思いながら聴いておりました。
バックキャスト(backcast あるいは back cast)というと、フライフィッシングをやる人はこれを思い浮かべると思います。
フライフィッシングのライン(道糸)を前方の狙ったところまで届けるためのキャスト(投げる)動作がフォワードキャストで、その準備のために反対の後方にキャストするのがバックキャスト。
でも、ここで言っているバックキャスト(名詞にするとバックキャスティング)は、特に資源エネルギー関係や環境関係の未来計画で最近よく使われている手法で「将来のいついつまでにこういう姿や状態にしたい」というゴールを定めて、そこから途中や現在の段階でどういうことをしていないとゴールが実現できないかを逆算して行動計画を決めるというもの。
過去からの延長で将来を予測するフォアキャスト(fore=前方、cast=計算する)との対比で、将来のゴールから後ろ向きに予測する(back=後方、cast=計算する)からバックキャスト。
Wikipedia によると、1990年に、当時ウォータールー大学の教授だった John B Robinson 博士が提唱したらしい。
「このサービスで売上ン百億を目指す!」も「俺様のソフトウェアで世界を征服する!」も「コクミンの所得を倍増する!」も「ワガクニの温室効果ガスを25%削減する!」も、かけ声だけならただの威勢のいいスローガンだけど
がバックキャストされていれば、夢の実現に向けて進んでいこうという気になるものだ、と思いました。がんばろうっと。
“Most people overestimate what they can do in one year and underestimate what they can do in ten years.”
-- Bill Gates
先月号のWiredの書評(オンライン版の書評はこちら)で見て注文していた“Creature”という写真集が届きま...