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ガジェット評価サイト「WAAG(バック)」をやっている
御手洗さんが、会社を米CNET Networksに売ってCNETの日本法人を作っちゃうことになりました。インターネット広告が決して元気がよくなくて、しかもIT出版はひどい落ち込みをしているというこの時期にいったい何を考えているのか、と言うので、現在の日本のCNETサイト(運営はNTT PC)を作り上げてきた篠田さん、インターネットサイト・広告制作の大御所
氏家師匠、氏家さんのところで働いている私の元仕事仲間(それも2社連続)の竹下さん、
日本のGoogleの親玉の佐藤さんとで、御手洗さんを問い詰める会を開きました。
WAAGは「インターネットのコミュニティが自律的に編集していくコンテンツのかたまり」みたいなものを作るという、目先の変わったこと(なんていうと、/.あたりの人から「俺たちのほうが古くてえらい」なんてしかられそうだな、ま、大目に見てください)なので面白いと思っていたのですが、CNETのようなメディアは誤解を恐れずに言い切ってしまえば、ITなニュースやコンテンツに広告をくっつけて収入を得るという、雑誌や新聞が紙から電気に変わっただけという旧態依然とした仕事、しかも日本のIT業界は景気が悪い上に広告全体が調子悪くて、おせじにもいい時期ではありません(と、これ以上書くと、ITの上にアットマークまでついている不況指定業種そのものみたいな名前の自分の会社のこともあるのでやめておこう)。
で、結局のところ、御手洗さんがそこにどういう新しいビジネスの方法論を持ち込もうとしているのかはよくわからなかった(これから考える、と本人は言ってます)のですが、みんなでいろいろ馬鹿話をしている中で再認識したのは、今のインターネットの媒体とその上での広告は、売る側も買う側も、雑誌・新聞・テレビの時代の「有限の枠に定価をつけて売る」という古~いモデル以外のことができてないなぁ、ということでした。
その「枠」がクリックすると反応するとか、勝手にでかくなるとか、頼みもしないのにこっちを認識して呼びかけてくるとか(その嫌な進化例が映画「マイノリティ・レポート」にも出てきますね)、「枠」もいろいろ工夫して進化してるんでしょうが、読者側の行動に反応して枠の中が変わってるだけで、代理店の人は相変わらず「枠一個いくらね」で売って、広告主はそれを「いくつちょうだい」と買う。つまんないですね。
そういった話の流れで出てきた「そうじゃない」広告の形態(あくまでも「話」ですよ)をいくつか。
せっかく、コンテンツ主体で媒体を作るのなら、まったく逆にコンテンツの流れに反応して広告の形態とか価格とかが流動するというアプローチを売る側や買う側にもわかりやすい形にしたいねぇ。Blogの書き込みの中の単語に反応して、勝手にそこに広告がさしはさまれちゃうの。「突然ですが、ここでスポンサーからのお知らせです。」なんて有無を言わさず押し込んじゃう。「トゥルーマン・ショー」みたい。
こうやって、居酒屋で飲み食いしてるもののひとつひとつに広告が入ってるの。広告資本主義が(それとも広告はコモディティだから共産主義か?)発展すればだれでも超安価で広告付き食い物が食える。広告なしのピュアな食べ物を食べたい人は、高いお金を払う。貧乏人は広告を食え。そうだ、「なんでんかんでん」のラーメンに乗ってる海苔に「なんでんかんでん」ってプリントするかわりに「ラーメン二郎環七店」の広告を入れてやればいいのに。
と、馬鹿話は尽きないのでこのへんで。
でも「枠」の概念を崩そうとしているところでは、
Googleアドワーズって、結構いけてますよね。
kengoさんのコメント:
blogといえば、竹下さんと一緒にこんなもの作っちゃいました。
</blockquote>
コメントも入れられるとおもしろいですね。