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昨日、炎天下をとぼとぼ歩いて赤坂の有名なお寺さんのビルに入っている某社に打ち合わせに出かけたら、こんなものを手渡されました。

白地に黒いプリントのサテンの布に包まれた、直径20センチちょっとの円筒形のずっしりと重いソレは（事前に噂には聞いていたのだけれど）まるで骨壺。
実はこれ、日本市場にやってきたばかりの、アメリカ生まれのビタミン水 glacéau vitaminwater（グラソー ビタミンウォーター）。日本市場向けのプロモーション用スペシャルパッケージ。

日本のクールな風呂敷をイメージして作ったらしいんだけど、ちょっとクール過ぎ（余談だけど、外国にお土産を持って行くとき、安いのでいいから風呂敷で包んで、相手先でささっと広げて見せると、うけますよ。風呂敷はそのままタペストリーなんかにされちゃうと思うので、相手の趣味に合わせて渋めのやつか、思いっきり派手なやつを）。

これを旨の前に抱えて歩いたり、膝の上に乗せて地下鉄で座ってたりすると、周りの人が一瞬ぎょっとして目をそらすリアクションがおもしろかった。
閑話休題。風呂敷を解くと、中にはビタミンウォーターのボトルが6本。

vitaminwater って、水にビタミンを中心とした栄養素を入れた飲料。アメリカには、宗教がかった勢いでビタミンをぼりぼり摂取する人がけっこういる（ショッピングモールに行くと、必ずビタミン剤ショップあるもんね）みたいなんだけど、これはその機能をポップでライトにした飲料版といったところ。砂糖と香料で薄めの味がついていてゴクゴク飲める水に仕上げたところが、80年代っぽいメガビタミン主義と根本から違っておしゃれ。気分とモードに合わせて味と機能を選べるようになっていて、本国では10種類以上あるみたいなんだけど、今回日本で発売されたのは power-c （ドラゴンフルーツ味）、super-v (レモネード味)、energy kick （トロピカル シトラス味）、charge (レモン＆ライム味)、d-fence (ラズベリー＆アップル味)の5種類。ちなみに、欧米のセレブ（笑）に一番人気はドラゴンフルーツ味の power-c だそうです。
で、どれも蛍光着色料でも入ってるんじゃないかと思うようなアメリカンでビビッドな色合いなんだけど、おどろいたことに合成甘味料、合成着色料、保存料のたぐいは全く使ってないんですと。日本で売っているやつは、日本の水を使って生産しているそうです。
ボトルのデザインもポップでしゃれてるので、街中で歩きながら飲むと、骨壺以上に目立ちます。いい意味で。ラッキーストライクのパッケージが捨てられたゴミも目立つようにデザインされた、なんて話とつながるところがありますね。

上にも書いたとおり、薄味で水がわりにゴクゴク飲めます。ボトルも普通のペットボトルに比べると思いっきり広口で、口をすぼめて吸うように飲むというより、腰に手を当てて口広げてガバっと飲む感じ。でも、いちるさんによると、凍らせてチビチビ飲むのもいいらしい。今度試してみよう（というわけで、ラズベリー＆アップルの d-fence を冷凍庫で眠らせてます）。
まだ売っている店は限られているみたいだけど、見つけたら手にとって見てください。ラベルに書いてある文言も要チェック。

コーラ会社の社長をコンピュータ会社の社長にスカウトするのに「一生、砂糖水売ってすごすの、つまんなくね？世界を変えるようなことしようぜ（意訳）」って口説いた人がいましたけど、ビタミン入り色つき砂糖水で世間をちょこっと変えてみるのも、決して悪くないと思いますです。