The means justifies the ends
今を去ること10ン年前。i-modeが始まった直後ぐらいだったかなあ。シカゴ郊外にある、携帯端末や基地局の世界的大手(当時)メーカーに呼ばれて缶詰ミーティングをしたことがありました。
会議のお題は、そのメーカーが携帯端末用のポータルサイトサービスをゼロから構築して世界中のキャリアに売って回りたいので知恵を貸してくれ、というようなものだったと思います。当時は、日本が携帯向けネットサービスの先進国だったので、そういう要請がけっこうあったのです。
先方のアメリカ人チームはボスが日系おそらく3世か4世で日本語はしゃべれない40代。あとは20代後半から30歳ぐらいの白い人や黒い人たち。我々日本チームは日本人や日本育ちのアメリカ人、韓国人などの混成チームでした。
会議の中身はともかく、初日のセッションが終わってみんなでメシを食いに行く準備を始めたときのこと。
先方のボスが、1日使っていたノートパソコン(Dynabookか何かだったと思います)のACアダプタのコードをこんな風に巻き取って束ねました。
まあ、よくある光景ですね。
そしたら、それを見ていたアメリカチームの若者たちが大興奮して騒ぎ始めたのです。
彼ら、ボスに対して口々に "How do you do that?" とか "That's cool!" とか言っています。コードをこういう風に束ねるのを見たことがなかったようなのです。
一方、我々日本育ちチームと、日系人のボス本人は「こいつら、なんでこんなのに感心してんの?」と、彼らのリアクションにびっくり。
おそらく、日系人のボスは、親がこういう風にコードを束ねるのを見て育って、ごく当たり前にそれを真似してきたんでしょうね。ところが、身近に日本文化にまみれて育った人がいなかったアメリカ人たちには、それがオリガミやアヤトリと同列の秘伝のワザに見えたというわけ。なんせ、彼らがコードを束ねるっていったら…
…だもんね。
今どきだったら、きっと「クールなライフハック」として Gizmodo あたりに紹介されちゃうに違いない。
そういえば、Lisa Katayama さんが、日本のこの手のワザを集めた Lifehack 集を本(その名も Urawaza)にしてたっけ。僕らは、ウラワザ・ライフハックの国の人たちだったんだ!
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MacBook Airを買ってから1年ちょっと。まったく不満はなくて毎日持ち歩いているんですけど、仕事柄ネッ...