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以前にも増して入手難の健膳
右肩の朝日納豆ロゴが出自を物語る
納豆が苦手な人、ごめんなさい。
今朝の各紙の報道によると、ミツカンが経営難に陥っていた『くめ納豆』の営業権と商標を取得、つまり、買収したとのこと(
毎日新聞の記事)。
これを見て思い出したお話です。
ミツカンは10年ぐらい前に納豆事業に本格的に参入してるんです。そのとき事業の中核にするべく当時の朝日食品を買収したんですね。その後、朝日フレシア→フレシアと改称して、最終的にはミツカンに吸収合併で完全統合。
朝日食品には「健膳」っていう、とってもおいしい納豆がありました。いや、いまも一応ある。普通の納豆は3パックで100円ちょっとという価格帯だと思うけど、これは2パックで120円オーバーで、パックあたり単価は倍近い。でも、とっても深みのある味と豊かな香りでおいしい。知り合いの納豆苦手という関西人でも健膳だけは食べられる、っていう人がいたぐらい。
ところがこの健膳、以前は近所のスーパーでも割と普通に手に入ったんですが、どんどん売っている店が少なくなって、今は私の家の周りではまったく入手不可能。オレ様的幻の納豆になっちゃった。
商品として作っていないというわけではないようで、今もミツカンのWebサイトには
健膳の商品ページもあります。
でも、スーパーの棚では同じミツカンの「金のつぶ」シリーズで有機大豆をウリにしたちょっと高めの商品とかとカニバライズを起こして駆逐されちゃった模様。そりゃ、スーパーのバイヤーさんとしては、同じ会社の同じような価格レンジの商品をそんなにたくさん並べるよりは、他の会社の商品を混ぜてバイイングパワーを維持しながら品揃えをリッチに見せたいでしょうからね。
会社の買収の記者会見なんかで、買われた側の既存の商品ラインナップは維持されるのか、というような質問はFAQ。想定問答集には「商品ラインナップの拡大でさらなる市場シェア拡大を目指す」とか無難な答えが書かれていることが多いのだけれど、買収して買った側の1と買われた側の1を足して1+1=2以上になることってまずないですよね。カニバライズ起こすし、市場が重なった部分は「合理化」して利益率を上げる方向に向かうに決まってる。
ああ。健膳が食べたいなあ。
ootaharaさんのコメント: