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先日、地下鉄で Twitter を眺めていたら(もちろん、Fastweet でオフライン閲覧ね)、Google Maps の世界の地名にカナ表記が追加されたというニュースヘッドラインが見えました。
Google の中の人のブログによると、原則、現地の表記にカナ読みを併記しているという話。
私は
カナ表記は日本人の外来語の記憶と共有に大変有意義だと思っているし、基本的にはこういう取り組みは大賛成なんですが、これ、今の仕様では改善の余地ありだと思う。
せめて、カナ表記を切って元通りにするオプションを画面上から簡単に選べるようにするべき。
たとえば、香港。
彼の地は、ご存じの通り長いことイギリス領だったので、公用語は中国語と英語。
ちなみに、中国語は広東語だったのだけど、最近は北京に気を遣ってか普通話 (Mandarin) も併用されていてややこしい。
たとえば地下鉄 (MTR) の駅名なんかも中国語(文字は繁体)と英語で併記されていて、列車内のアナウンスはイギリス風英語と広東語とマンダリン。日本人には漢字表記のほうが認識しやすいし、表記上も漢字表記が大きいので、目で見るときは漢字を読んでいることが多いと思います。一方、発音は漢字からは分からないので、ローマ字表記で確認するのが便利。
さらに、ミニバスなんかに乗ると、アナウンスはろくにないし、あっても何言ってるかまず分からないので、通りの名前の標識を目で見て、降りるところで合図をする。
そんなわけで、日本人が香港の街を歩くときは漢字表記と英語表記の併用が必須だと思う。
ところが、これを新しい Google Maps で見ると、このとおり。
左が今までの表示(Google のデフォルト表示を英語にした場合)で、右が今度の新しい試み。
地下鉄の駅名表示を見ると、もとは「尖沙咀/Tsim Sha Tsui」とか「佐敦/Jordan」という風に、現地の表記と同じ漢字と英語の併記だったのに、今度の地図では漢字表記の代わりにカナを表示している上に、たぶん元のデータでカナ表記がなかった尖沙咀(ツィムサーチョイ)なんかは英語表記だけになってる。
どういう基準かは分からないけど、通りの名前は漢字だったり、英語だったりとバラバラ。
これじゃ、街歩きには使えない。
ブログには
楽しみながら見て回るには、やはり慣れ親しんだ言語の方がいいようです。
とありますが、街に出て地図を持って歩き回るときは、現地表記のほうがいい、いや、少なくとも、現地表記のほうがいいこともあると思います。
今や、Google Maps は地図を眺めて暇をつぶすためのサービスというより、あらゆる Web サービスに基本機能として組み込まれているわけで、そういうサービスのUIにも影響がある(最寄りの「佐敦」の駅が「ジョーダン」になっちゃった牛乳プリン屋さんのレビューの
例)。
画面に映った地図とか街の風景とかばかり眺めてないで、街に出て歩いてみるといろいろ気づきがあるんじゃないでしょうか。
まいまいさんのコメント:
今日久しぶりにフランス語圏の地図を開いてびっくりしました。カタカナ表記になったんですね。
しかし、私はとても違和感を覚えます。現地ではフランス語発音なのにカタカナは英語表記です。これでは現地で通用しません。英語圏(米)の横暴さを感じるのは私だけでしょうか?