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麺類の話が続きます。
以前から書いてきたとおり、丸の内界隈のランチ事情はまだまだ「お寒い」のですが、その中でも殊にさびしいもののひとつが、そば屋さんです。
並木藪蕎麦の故堀田兵七郎さんは著書「
江戸そば一筋」の中で、そば屋さんを趣味そばと大衆そばに分けて論じていらっしゃいますが、丸の内界隈のそば屋さん事情はそれ以前のレベルのように思えてしかたがありません。なんというか、志が感じられないと申しましょうか。
で、そばを食べたいと思ったときは、銀座の大衆そばのお店か、八重洲富士屋ホテルの脇の通りにある「三日月」に行きます。

- 閉店間際で通りの
看板を取り込んだところ
「三日月」は、東京国際フォーラムから徒歩で10分以内の半径の中ではほとんど唯一と言っていい、文句なしに趣味そばの方に分類されるお店です。
思わせぶりな粋な黒塀風の外観と、シンプルな「今風」インテリア(全然似てないのですが、日赤病院下にあった道頓堀「今井」の東京店を、なぜか連想します)に反して、店の中の妙に落ち着く雰囲気がいい気持ちです。鴨抜き、ハモ板、にがうり、味噌漬け豆腐といった各種のつまみや酒の品揃えにも「いっしょうけんめい選びました」感があふれています。
言うまでもありませんが、そばも結構です。もりそばはもちろん、とじ蕎麦や花巻などの温かい種物もおいしい。好きなお店です。
ちょっと心配なことと言えば、お店が混んでいないこと。それはそれでありがたいことですが、もっと繁盛していてもよさそうなもんです。余計なお世話ですけどね。
山形のヤギヌマさんのコメント:
顎の疲れないおいしい蕎麦を食いたいものです。