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東京国際フォーラムの中庭で今日からスタートしたランチタイムの“ネオ屋台村”のことでも Blog に書こうかとアタマの隅っこで思いながら、ニュースステーションを遠くのほうのテレビで流しながら、今週の北海道・
忠類川で使うTeenyのフライラインの先に
ループを作るという三重ながら作業をしていたところ、テレビの中で総裁選出馬宣言をしていた亀井静香代議士が小泉首相の政策のことだかなんだか(すいませんね、ながら作業なので、よく聞いてません)を“気違い沙汰だ”と吼えていました。
というわけで、今日はこのお話。屋台村はまた明日。
“気違い(きちがい)”というコトバは、精神障害者への差別を助長するという理由で、マスコミュニケーションの世界ではまず使われることがなく、世の中から抹殺されつつある“言葉狩り”対象の単語です。
おかげで、ゴダールの“気違いピエロ”は“気狂いピエロ”とか“ピエロ・ル・フー”と改題していますし、MS-IMEで“きちがい”を変換しても“基地外”なんていう2ちゃんねるみたいな(逆か……)変換をします。ATOKは幻のWindows版ATOK7W以降使っていないのでわかりませんが、きっと似たような変換をするんじゃないでしょうか。
そんな禁句を代議士先生が口走ったものだから、その瞬間からテレビ朝日のスタジオが“どっかーん”と慌てふためく雰囲気が、NTSCの525本の走査線とFM変調音声を通じてひしひしと伝わってきます。テレビの臨場感ってすごいです。
さて、どうやって収拾するのかなと思っていると、カットが変わったら亀井先生がクマのぬいぐるみに置き換わっていました、なんてことはさすがになく、こういう場合の常套手段として、番組の終わりにキャスターの渡辺真理(番組の主は夏休み)がお詫びのコメントを入れていました。が、そのお詫びのコメントがちょっと予想外だったのです。
この手のアクシデントがあったときは「番組の途中で不適切な発言がありました。お詫びいたします」のようなあいまいなコメントでお茶を濁して、不適切な発言に気が付かなかった人はどこが不適切だったのか分からずに終わるというのが常道だと思っていたのですが、今日のコメントでは、番組の途中で“気違い沙汰”という言葉が使われたことと、それが精神障害者に対する誤解を助長するものである(とされている)ことを明示してお詫びしていたのですね。最近はこういう風になったんでしょうか。
どういう意図でこうなったのかは知りませんが、何事もなかったことにして黙殺するのではなく、何という言葉がどういう理由で狩られているのかを明示するようになったのは、なんとなく好ましいなと思ったのでした。
Emieさんのコメント: