The means justifies the ends
昨年末、雑誌「デジモノステーション」の付録としてデビューした、毎月 500MB までなら0円で使えるデータ専用の格安 SIM、So-net の「0 SIM」。
いつものように「手段のためには目的は選ばない」ポリシーによって、使い途も考えずにとにかくモノは確保しておいたのですが、やっぱりこれが最適な用途(のひとつ)だと思う。
古いスマホに入れて、クルマにマウントして、カーナビ専用 SIM にしてしまいましょう。
Yahoo! カーナビ、それから続いて DeNA のナビローと、スマホ/タブレット用の無料カーナビソフトが出てきたとき「もうカーナビ専用機をクルマに据え付けて、何年も前の地図データをときどきアップデートしながら使う時代は終わったんだな」と悟りまして、10年物の1 DIN サイズのハードディスク内蔵カーナビを取り外して、その跡のトレイにスマホホルダーを貼り付けて、スマホ充電用のケーブルを引き出して、クルマに乗ったときだけ自分の iPhone をそこにマウントして使い始めました。
そのうち、毎回 iPhone をつけたりはずしたりするのが面倒になってきたので、使わなくなった古いスマホを常設して、クルマに乗ったときは iPhone から Wi-Fi でテザリングして使うように変わりました。
スマホのカーナビがエライのはとにもかくにもデータが膨大で最新なことだと思います。アップデートしなくてもいつでも最新の地図データが降ってくるし、VICS の渋滞情報はもちろん、駐車場の空車情報までリアルタイムに出てくるし、そのものズバリの住所を入れなくても Web 検索並みのユルイ検索ワードで目的地が出てくる。最新の渋滞状況を使って的確にリルートして、びっくりするぐらい精度の高い到着予想時刻も出してくれる。ほんと、楽ちん。
小さなスマホでこういうことができるのは、もちろんデータが Web 側のサーバーに入っているからで、そのためにはサーバー側といつも通信ができる環境が必須。なので、SIM が刺さっていない古いスマホをカーナビとして使うときは、Wi-Fi で生きているスマホにつないで、そこからネット側と情報をやりとりするテザリングの設定をしないといけないわけです。
ところが、根がずぼらなもので、クルマに乗る度に毎回テザリングで Wi-Fi 接続の設定をするのが面倒くさい。
付けっぱなしで、なにも考えずにスイッチ入れたら使えるようにするためには、お金のかからない SIM を入れるのがいちばん。
というわけで 0 SIM です。月々500MBまでなら無料。
カーナビに使うデータ量がどのぐらいかというと、これ。データ量が少ないというのがウリのナビローで、川崎の Costco から 10Km ぐらいの自宅まで走った後の記録。
これを月に1000回繰り返しても、まだ無料。クルマに乗るのは週末ぐらいの私の場合、500MB を超えるようなことは、まずなさそうです。
0 SIM はドコモの MVNO なので、カーナビ専用にする古スマホはドコモの機種を選ぶのが基本。カーナビソフトを動かすだけなので、よほど古い物でなければ使い物になると思いますが、できれば解像度がある程度細かいのがよろしい。目安としては、2012年モデル以降、Android 4.0 以降あたりがよさそうです。
そして、なによりも肝心なのが GPS の精度。Android の古い機種には GPS の感度が極端に悪かったり、A-GPS に不具合があったりしてスイッチを入れてから位置が確定するまでに異常に時間がかかるものがあるようなので、「機種名 GPS」とかでググって評判を眺めてみるのがよいと思います。
技適など気にしないというリスク志向の方は SIM ロックがかかっていない、やっすい中華パッドやファブレットにチャレンジしてみてもよろしいと思いますが、その手のやつは地磁気センサーとか加速度センサーが入っていないので、クルマが停止したときの向きや速度表示なんかがピタッと決まらないのが気持ち悪いかもしれませんね。
おためしあれ。
(それにしても、カーナビ専用機のビジネスは、たいへんだなあ……)
クレードルの端子にテープを貼ってみた発売直後から愛用しているソニーのポータブルナビ 「nav-u」 NV-U...
しおんさんのコメント:
ヤフーもナビローも出先でちょっと検索するだけで、タイムアウトで停止してしまいました。