The means justifies the ends
前に書いたとおり、カーナビ専用機の代わりに古いドコモのスマホに So-net の 0 SIM を挿したヤツを車載にしているのですが、電源の収支バランスがよろしくありません。
NEC/Casio の MEDIAS N-07D という端末なんですが、USB 端子から充電する電流よりも、本体が消費する電流の方が多くて、充電しながら使っていても電池がどんどん減っていくのです。
最近の Android スマホは急速充電モードがあって、USBケーブルの2本のデータ線がショートしてあるのを検知すると USB 規格で決まっている 500mA を超える電気を流し込んで急いで充電してくれます。電流の容量に余裕がある電源に急速充電用 USB ケーブルを使ってつなげばガンガン充電してくれるわけです。
この急速充電がなんとなく標準化されたのは 2012年の秋モデル以降で、そのちょっと前に出た N-07D は端境期。USB ケーブルでの急速充電には対応していないのですが、専用の卓上ホルダに置いて背面の充電端子から電源を供給したときだけ急速充電をしてくれるみたいです。
で、クルマのシガーライターソケットに刺した USB 電源から急速充電端子に直結して、クルマでも急速充電できるようにしてみました。
こんな工作をしました。
生プリント基板の端切れに、バネ性が強くて電気をよく通すリン青銅のワイヤを半田付けして、充電端子のコンタクトを自作。強力両面テープで端末の裏に貼り付けます。端末の端にあるほうがマイナス、内側にあるほうがプラスの端子。
クルマに載せてしまえば、車載ホルダーから外すことはないので、固定したままで不便はなし。
純正の卓上ホルダに入っている回路は、どうやら USB ケーブルのデータ端子がショートしているかどうかをチェックして、ショートしていれば急速充電に対応した大電流が流せる電源と判断して、FET スイッチで USB の +5V の電源を充電端子に直結するというもの。なので、充電端子には USB の 5V 電源をそのままつなげば OK。ということで、電源の線を直接ハンダ付けしてあります。
端子がむき出しのまま使うのは、何かのはずみでショートしたりしそうなので、べたつかない梨地の電工テープで絶縁します。
2Aぐらいの電流が流せる USB 電源アダプタに繋ぐと、急速充電がはじまります。
急速充電しているかどうかは、端末の設定画面で充電状態を表示させるとわかります。
「充電中 (USB)」と表示されているときは通常の 500mA 充電。「充電中 (AC)」となっていれば急速充電です。
この端末は、設定画面では USB か AC かの区別がつかないので、Battery Mix というアプリで確認。
「AC」と表示されていて、急速充電モードになっていることが確認できました。
ご参考まで。