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クレードルの端子にテープを貼ってみた
発売直後から愛用しているソニーのポータブルナビ 「nav-u」 NV-U1。気がついたら
ファームウェアのアップデートが出ていて
- 交差点拡大図に対応
- 地図更新に対応
- 名称検索に都道府県での絞込みを追加
- マーク登録の上限数を拡大
と大幅に機能強化されていました。地図更新は、オンラインでの認証をしないと使えないようになったあたりは商売的にもしっかりしていますけど、古い機種もきっちりアップデートしてくれる姿勢はとてもうれしいですね。
この更新で、以前は走行中は詳細地図の狭い道が省略して表示されていたものが、走りながら狭い道まで確認できるようになったみたいです。都市部のごちゃごちゃした住宅街を走るときにはありがたい改善です。
こうなると、走行中に検索やルート変更といったメニュー操作が禁止されているのがますます不便に思えてきました。もちろん、走行中にカーナビを操作しちゃいけないわけですけど、助手席の人が操作することもできないのはどうかと思うし、振動の大きい SUV に積んでいるせいか、アイドリングで止まっているときでも走っていると誤認識してメニューが開けないことがあったりするのはフラストレーションがたまります。
さて……
<注意書き>
ここから先は、よい子は真似してはいけません。
ハードウェアの改造は保証が無効になるばかりか、間違った改造で本体を破損してしまったり、発熱や発火などの危険を伴うこともあります。
クレードルのネジをはずしたらバネが飛び出してきたぐらいのことでおたおたするような人、プリント基板のパターンカットや半田付けができない人、自分が半田付けした線がちゃんとつながっていることや隣とショートしてないことを判断できない人、テスターすら持っていないような人は、背伸びをしてはいけません。
言うまでもありませんが、クルマの走行中にカーナビの操作をしてはいけません。
</注意書き>
機器情報の画面。クレードル:未接続と表示されている。
ビーコンも未接続に見えているのはクレードルに給電していないから。
この機能、走行中かどうかの判断は内蔵の加速度センサーを使っているからソフトをいじらないと回避できないと思いこんでいたんですが、あらためてよく説明書を読むとクレードルから外せば操作できるらしい。ということは、クレードルに置いているかどうかの判断をする信号をごまかせばなんとかなるんじゃなかろうかと思って、クレードルを開いてプリント基板のパターンを追いかけて、それらしい信号線を見つけました。クレードルに向かって左から3番目の手前側の端子が0Ωのチップ抵抗でプルダウン(つまり、GNDに直結)されています。
ためしにクレードルのその端子にセロハンテープを貼って NV-U1 を載せてから、システム設定の機器情報の画面を出してみると、思った通り「クレードル:未接続」の表示が出ました。
念のため、クレードルから外した NV-U1 の同じ端子を GND の端子(左隣)とショートしてみると「クレードル:接続」に表示が変わります。ほぼ間違いなさそうです。
クレードルの基板。赤い線で示したパターンを切る。
テープを貼ったままだと、クルマのエンジンを切ったとき(クレードルへの電源の給電が切れたとき)に自動的に nav-u の電源も切れる機能が効かないとか、いろいろ不便なことがありそうなので、どうしても必要なとき(停止中なのに走行中だと誤認識されて操作できなくて困ったときとかね)だけクレードルから外れたようにみせかけることができるよう、この信号線をスイッチで ON/OFF できるようにしてみました。
クレードルの空いたところに小さなトグルスイッチをつけて、クレードルの基板の信号線のパターンをカットして、端子の根本のところから引っ張った線と GND 線をスイッチにつなぎます。
これでスイッチの ON/OFF でクレードルが接続されている状態と未接続の状態を切り替えられるようになりました。
もう夜も遅いので、明日の朝にでも実車テストしてみるつもりです。
[追記] 実車テストしてみました。快調です。