The means justifies the ends
いつもジョギングしている多摩川土手のアスファルト舗装の路面に、真新しいトラフィックペイントの路面標示が描かれていました。
描きたての路面標示は、まだ補助線が残っていて、いろいろと発見があります。
右の写真は最初に出くわした「合流注意」の文字。
「意」の字は横線が多いから、横線の位置を決めるチョークの跡がたくさん。こうやって現場で位置を決めて白線引くんですね。
文字の左右の幅を決める長い線はチョークじゃなくて墨糸に白液で引いていると思われます(あとで調べたら、チタンのハリガネを墨糸がわりに使うらしい)。
「流」の字のをよく見ると、最後の右はらいだけは文字幅をはみ出して引いてある。
こうしないとバランスが悪く、文字が縮こまって見えるはず。字母のデザインは、シンプルに描けるだけでなく、見た目もかなり考えられていると見た。
「歩行者注意」の標示はこんな感じ。
こちらは文字をまたぐ縦の補助線が引いてある。
「歩」の字のはらいだけはカーブしています。
ベジェ曲線もスプライン曲線も使わず、コンパスとチョークで、しかも固定幅のストロークで再現できる、現場向きベクトルフォント。
ひらがなでは、コンパスのカーブが多用されています。「ゆっくり走ろう」の「う」の字には、円の中心点と思われるチョークのマークが2カ所。
別の「う」の字を上からみたところ。やっぱり中心点らしきマークが2つ。
2つの円をどう使い分けているのか、補助線を引いてみましたが……
右の中心点の小さい円はどこの曲線に使ったんだろう?円弧の補助線はあるんだけど……
路面標示を描く人の技能を検定する路面標示施工技能士という資格があるようですが、このストロークフォントの字母は技能士のみなさんに公開されているんでしょうか。
路面標示ハンドブックっていうやつを買えば載ってるのかな。
路面標示ハンドブック
http://www.zenhyokyo.or.jp/handbook.html
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