The means justifies the ends
朝、ジョギングをしていたら、街道沿いの道ばたに交通機動隊らしき明るい色の制服さんが二人、旗を巻いた棒を持っています。見覚えのあるお姿、ネズミ取りかな?と思ってちょっと先まで走ってみたら、いました。
ドップラーレーダーじゃなくて、光電式の速度測定器みたいです。昔はもっと大がかりだったような記憶があるけど、ずいぶんコンパクトになっちゃって。
通称ネズミ取りこと、移動式のスピード違反取り締まり。よく出くわすのは電波を使ったドップラーレーダー方式。
数GHzの高い周波数の電波をクルマに当てて、反射してくる電波がドップラー効果で元より周波数が高くなることを利用して、その周波数のズレからクルマの速度を算出するしくみ。
ドップラー効果は、救急車のサイレンの音の高さが、近づいてくるときと遠ざかっている時とで変わるのと同じ原理。クルマのスピードが速ければ速いほど、反射してくる(近づいてくるのと同じ)電波の周波数が高くなる。
周波数のズレは、元の電波と受信した反射波を混合すると、差分の周波数の信号がビート(うなり)となって出てくるので、比較的簡単な測定器で精度高く測定できます。ビート(うなり)は、ギターのチューニングをしたことがある人にはおなじみの現象ですね。2本の弦の音の高さがずれていると「ウォンウォン」とうなりが聞こえる。あれは二つの音の周波数の差分が聞こえているんですね。
このドップラーレーダー式は、クルマに電波を当てて計るので、遠くからでもその電波を検知できてしまいます。このしくみを使ってネズミ取りレーダーを検知する製品もたくさん売られてます。
いっぽう、上の写真の光電式は、小さい箱から出ている光を道路の反対側で反射させたものを検出していて、2つの箱の前を通ったクルマが光を遮ったタイミングを計って速度を算出するしくみ。
このように、箱を3メートル間隔で置いてある場合、前を遮るクルマの時速(km/h)は10.8÷(二つの箱の間を通り抜ける秒数)で求められます。
電波を出さないので、ネズミ取りをやっていることを察知されにくいですね。
スピードの出し過ぎに注意しましょうね。