The means justifies the ends
おなじみ、Chaney Electronic 製ガイガーカウンターキットの改造についてです。
以前にご紹介した、2種類の改造。
回路図だけではわからないので、どこに何をつけたらいいのか知りたいというご要望をぼちぼちいただいていましたので、実体配線図つきでご説明します。
まず、インバーターの高圧出力に平滑コンデンサをつける改造。
これで、GM管にかかる高圧が安定するので、アノード抵抗を大きくしても動作する、また、放電時の信号のあばれで余計にカウントしてしまうといった問題が軽減する効果があるはず。
用意するのは、耐圧500V以上で、容量が1000pF〜0.01μFぐらいのコンデンサと、絶縁チューブ。絶縁チューブは、ビニール線の被覆とかを流用してもOK。
回路図はこれ。
スピーカーの出力を、iPhoneやPCのマイク/ライン入力に入れられるように信号レベルを調整して、直結する改造。ガイガーカウンターの「カリカリ」音をガイガーボットのような音声をカウントするアプリケーションでカウントする際に、マイク経由で音を拾っていると、周りの雑音もカウントしてしまいますが、直結ならどんなにうるさいところでも大丈夫。
用意するのは4700pFから0.047μFぐらいのコンデンサと抵抗2本。マイク入力につなぐときはRAが100KΩで、RBが1KΩぐらい。ライン入力につなぐときはRA、RBとも4.7KΩ(3.3K〜10KぐらいならだいたいOK)です。
あと、マイク入力に差し込む3.5mmのプラグ。iPhoneなら4極、PCなら2極。
回路図はこちら。
この改造を、カウンター機能なしのキットC6979に施すときの実体配線図(この基板は古いロットのもので、最近のものは電池周りの電解コンデンサとか、LEDのアノード抵抗が追加されているらしいのでご注意)。
これを、基板の裏側に空中配線で実施した例の写真がこれ。
一方、カウンタ機能付きのC6981のキットの実体配線図はこれ。
平滑コンデンサの改造を基板の裏に実施した写真が、こちら。
そして、マイク入力の改造を基板の表側に空中配線で実施したのがこれ。この例では、コンデンサCAの足をFETの足と一緒に基板に差し込んで半田付けしています。もちろん、C6979の例のように、基板の裏から取り出してもOK。
以上、適宜工夫してくださいませ。
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