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子供の頃から、文房具屋さんが大好きです。
最初のきっかけは、サンスターのスパイ手帳へのあこがれとかそんな動機だったと思うのですが、その後は学校の帰りに文房具屋さんに入って、薄暗い店内にあったいろんな種類の鉛筆や紙とか、帳票類とか、ショーウィンドウの中の何に使うのかもわからないような道具の数々とか、飽きずに見ていた記憶があります。今にしてみれば邪魔な子供だったかもしれないけど。
先日、
ABAのブログイベント『MIRAI ネットとガジェットの融合』に、半分主催者側の人、半分聴衆として参加していてステージの上でのネットガジェットとかUMPCの話をぼんやりと聴きながら思ったのですが、文房具が「そそる」理由は、単一の機能に集中しているストイックさにあるのかもしれません。
ガラスや材木に現場で文字を殴り書きすることに特化した鉛筆とか、あらゆる複雑な曲線を自在にトレースするためだけにある不思議なカタチの定規とか、意味もなく欲しかった。
オトナになって、たとえば iPhone のように「アプリを追加すればいろんな用途に使えますよ」的な物も便利だから買ってはいるけれど、
前にもちょっと書いたとおり、「何にでもなります」なんていう道具は実は心の底では美しいと思っていないのです。ねじを回すなら、Victorinox じゃなくて PB のねじ回し、みたいな。
でも、電気を使うガジェットでも、そういった文房具的単機能アプローチで、意味もなくグッと欲しくなる商品がときどきあります。最近も立て続けに2点。
ひとつは、昨日発表されたキングジムの
ポメラ(
ITmedia Biz.ID の取材記事)。
これは、潔いなあ。テキスト入力だけのメモ機械。荷物にならない小さい筐体に実用的なサイズのキーボードを折りたたんで入れるギミックっぽいところも好み。メモリーサイズとか、PCやネットへの連動とか気に入らないところはいくつも思いつくし、値段も微妙なので、買うかと聞かれると答えに窮するけれど、これで
Evernote にするっと同期してくれて US キーボードだったら即買いしてたと思う(ニッチだということは自覚しているので、つっこみ無用)。
あと、上記の MIRAI イベントの休み時間に
某氏がデモしまくっていた液晶メモ板。
帰ってから調べてみたら、どうやら
Kent Displays っていうコレステリック液晶の会社が作っている、簡易電子ペーパーの
試作サンプル品らしいのですが、これも潔い。
ペン先とか爪の先とかでぐりぐり描く。描いた画がいらなくなったらボタンを押して一瞬にして消す。それだけ。
PCにダウンロードもできないし、電池も交換できない。たぶん、画を保持するのには電力いらないから、電池も死ぬまで保つにちがいない。
試作品だけど、量産すると小売価格は1500円とか2000円ぐらいにできそうだとの話です。意味もなくほしいなあ、これは。
こういった単機能なものをどんどん世に問うていく姿勢、全力で応援します。
ootaharaさんのコメント:
5枚までしか綴じられないのに、1,500円もしましたが。普段の昼食なら3食分に相当します。
受け狙いだったのですが、そのままシュレッダにかけられる点はポイント高いです。
同軸ケーブルの芯とアースの間の絶縁体をワンタッチで切り取ってくれる、SSのバイト料で購入した2,000円の工具、も自慢です。
最近はめったに使いませんが。