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リニューアルした
ITmediaのトップページをちくちくつついていたら、
『iPod対応オンライン地下鉄路線図に交通機関当局が警告書を送付』という記事が目に入りました。米国の大都市の地下鉄路線図のグラフィック版をiPodで見えるように小さく切り分けたものを配布している
iPodSubwayMaps.comという個人サイトに対して、元の路線図の著作権を持っているサンフランシスコやニューヨークの交通機関当局が改変(勝手に切り分けたことですね)と再配布をやめるようにとか、年間500ドルのライセンス料でつかわせてあげる、と言っているんだそうです。
著作権がある図版を無断で切り分けて再配布するのと、利用者の利便を害することを承知でそれを禁止することの、どっちが悪いんでしょう、というニュースの本題はとりあえずおいといて、こりゃたしかに便利かもしれない。地下鉄の中では、携帯やPDAよりもiPodのほうが手近にあることが多いですし。
で、東京の路線図はないんだろかと、
iPodSubwayMaps.comを覗いてみると、あるんですねこれが。しかも、英語版だけかと思ったら、日本語版、韓国語版まで。
これなんですが、よーく見てみるとどうやら
東京メトロが配っているPDF版路線図をそのままパクっている模様。差し止められるぞー。
自由に改変、再配布できる「フリー」の地下鉄路線図はないものかと思ってちょっと探してみましたが、
Palm用のフリーウェア(しかし、「フリー」が著作権を放棄しているという意味なのか、無料という意味なのかは、ちょっと見たところ不明)などが少々みつかっただけで、上記の東京メトロ版も
東京都交通局版も、さすがに勝手に改変して再配布していい、なんていうオープンな姿勢は取っていないようです。
日本のご当局に「小さく切り分けて再配布する許可をください」って正面から問い合わせたらどんな返事が返ってくるだろう。
ところで、路線図を探しているうちに、
色覚バリアフリーな路線図を作るコンテストがあったことを知りました。ご存知の通り、東京の地下鉄路線図は入り組んだたくさんの路線を色分けして描いてあるわけですが、これが色盲の人にはとても見づらいわけですね。気がつかなんだ。詳しく見ていないのですが、色覚バリアフリーな路線図(これこそフリーでバンバン配布してしまえばいいのに)は、明度の違いなどを巧みに使って色盲の人にもそうでない人にも見やすいように工夫されているようです。優勝した正明堂印刷という会社のウェブサイトには
カラーユニバーサルデザインの方法 初級編という記事もありました。勉強になります。
閑話休題。iPodSubwayMaps.comの件、交通機関当局がiPod版路線図の制作と再配布をiPodSubwayMaps.comに業務委託する、なんていう決着になるとアメリカンでいいんだけどなぁ、などと思いながらiPodSubwayMaps.comからダウンロードして来た東京の路線図を個人的利用のために自分のiPodに複製しようとしたら、うちのはiPod miniなので画像の表示はできないことに気がつきました。これはiPod nanoを買えという浪費の神の啓示だろうか。