The means justifies the ends
愛車プジョー307ccのキーが破れてきました、って何のことだかわからないと思いますが、写真を見てください。
キーのつまみ部分がドアロックのリモコンになっているのですが、リモコンの解錠ボタンの周辺部が破れて、穴が空いて陥没してしまっています。
ボタンを押す操作には問題はないのですが、穴からゴミやら水やら入って、やっかいなことになる前に、修理します。
とはいえ、ディーラーに持っていったら何千円か取られそうなので、おなじみ世界の工場のアウトレット AliExpress を検索。
結果はこちら。さすが、世界の工場。純正品の横流しと思われるブランクのキーがたくさん出てきましたので、同じ型の安いやつを注文しました。送料無料で1個 $3.80。
キーのケースの部分のこと、英語では shell と呼びます。「殻」ですね。
ちょうど中国の国慶節と秋節の連休にかかってしまったので、到着まで少し日にちがかかりましたが、先日無事ブツが届いたので、さっそく元の破れたキーを移植します。
これが、届いたキー。エンブレムまで、組み立て前。
古いキーのシェル部分、トルクスねじを外して開けると、リモコンの基板が入っています。
リモコン基板とキー本体を抜いて、もうひとつ忘れてはいけないのが、イモビライザーのチップ。
最近のクルマにはイモビライザーというのが付いていて、このチップを近づけた状態じゃないと、キーを回してもエンジンがかからないようになっています。キーだけ削って合い鍵を作っても、ダメなんですね。
ためしに、このチップなしの状態でキーを組み立てて、イグニッションを回してみたら、セルモーターは回るけれど、エラー表示が出て、エンジンはかかりませんでした。よくできてる。
というわけで、このチップも古いキーから取り出します。
チップを取り出したら、新しいキーのシェルにチップをはめこんで、リモコン基板を乗せて、キーを差し込んだら、シェルを組み立てて、ねじを締めて完成。
新品みたいになりました。
AliExpress には、プジョー以外の各メーカーのキーも揃っているようですので、クルマのキーの修理が必要な方、ディーラーに持っていく前に試してみるといいですよ。