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株主総会集中日というものがありまして。
総会屋さんが各社の株主総会を荒らしていた時代。よその会社と違う日に株主総会を開催すると総会屋さんがこぞって集まってきて困っちゃうという防衛意識が各社に働いて、各社同じ日に総会を開くクセががあったんですね。
近年は総会屋さんもそれほど跋扈していないし、みんな同じ日に集中すると複数の会社の株主が出席しにくいからよろしくないというご指導もあって、東証の
定時株主総会集中日の統計データによると、昔ほど同じ日に集中することはないようです。
総会が同じ日に集中すると、株主さんも困るけど、複数の会社の役員をやっている者にとっても困ったことになります。一昨年だったか、同じ日に総会が集中してどうしても移動スケジュールの都合がつかず、ある会社の総会が終わったらそのままその会社の部屋にこもって、Webcam の前に座って、Skype 経由で別の会社の総会会場のプロジェクタースクリーンの上にビデオ出席したことがあったっけ。
そんなわけで、総会の日程が分散するようになって、土日に総会を開くケースも増えてきて、めでたいことです。
と思っていたら、今年はどうしたことか、ひな壇側に座らないといけない上場会社の総会2社が、2社ともよりによって今日の土曜日に総会を開催することになっちゃいまして、結局今日は私ひとり総会集中日。
幸い、時間はずらしてもらえたのと、場所がとても近いのでビデオ出演もヘリコプター移動(笑)も必要ありませんが、大手町から神保町までタクシー飛ばして総会のはしごをすることになりそうです(株主総会って、終了時間が未定だから、後ろのスケジュールが読みづらいのです)。
去年に続いて、今年も壇上から Twitter でつぶやいてみます。フルに tsuda る余裕はないけれど。
さて、ここで豆知識。毎年の総会集中日はどうやって決まるのでしょう。
Wikipedia の
株主総会の項には「いわゆる集中日と呼ばれる6月最終木曜日」と説明されているけれど、これは東証の過去の統計を見てもあきらかに間違い。
真相はというと、ケーザイカイの誰かが後ろで糸を引いてみんなの意見をまとめて「今年はこの日!」と決めているとか、どこかの占い師が暦と方角を見ながら決めているとかいうわけではなくて、開催側事務方の消極的理由による消去法のルールベースで必然的に決まるようです。
日本に多い3月決算の会社の場合、6月末日までに有価証券報告書を提出しないといけない。これは決まりごと。
ところが、ぎりぎりの末日(最終営業日)に開催すると、万一総会でなにかがひっくり返ったりして有価証券報告書の書き換えをすることになった場合にその時間が取れないから、余裕をとって最終営業日の前日とか前々日に開くのが基本です。
さらに、総会の前日までに郵送で届いた議決権行使書の投票をとりまとめないといけないんだけど、総会を月曜日に開くと日曜日までに届いたハガキを集計しなければならない。議決権行使書はたいてい信託銀行気付で送られるけど、信託銀行さんが日曜日の夜にハガキを集計してくれることはたぶんないので、もし最終営業日の前日がたまたま月曜日(正確には休日の翌日)にあたってしまったときは、さらのその前の営業日を開催日にします。
まとめると、株主総会集中日は6月の最後から2日めの営業日で、その日が月曜日に当たった場合はさらのその前の営業日。6月の月末が週末にかかっていなければ6月29日なのです。
ootaharaさんのコメント:
株主総会のハシゴはした事が無いです。
ともあれ、お疲れ様でした。