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プレゼンテーションをする人とか、授賞式で賞を渡す人のことを「プレゼンテーター」って言ってることがありますね。
例えば、今週のニューズウィーク日本語版。「オスカーがほほ笑んだ夜」というアカデミー賞の記事より。
……待たされ続けたマーティン・スコセッシがついに監督賞を手にした瞬間の、歓声とスタンディングオベーションがそれを物語っていた。
監督賞のプレゼンテーターが、スティーブン・スピルバーグと……
ただし、長編ドキュメンタリー賞のプレゼンテーターを務めたジェリー・サインフェルドは、いつもの授賞式と同じ攻撃的で笑えないジョークを連発。……
みなさんご存知だとは思いますが、念のため。「プレゼンテーター」という英単語はありません。それを言うなら「プレゼンター」。
ま、たぶんニューズウィークのは誤用じゃなくて、慣用的に日本で使われるようになった語をあえて使っているのだと思うけれど、英語の記事の英単語をこういう誤用に置き換えるのは気持ち悪くないのかな。
プレゼンテーション用ソフトで「プレゼンテーター」なんていう商品もあるようだけど、なんだか野暮ったいプレゼンをやらかしそうな臭いがしませんかね。
たぶん、「presentationの動詞がpresentateで、それにor(あるいはer)を付けて……」という発想で産み出されたコトバなんだと思いますけど、presentateなんていう動詞はない(辞書、引いてごらん)。この場合、動詞はpresent。presentatorなんて、英語ネイティブの人には絶対に通じません(オランダでは日本同様通じるらしいけど)。
なんで知っているかと言うと、1990年ごろに外資系ソフト会社で、私が担当していたプレゼンテーションソフトのポスターで間違って「プレゼンテーター」ってやらかして、上司のアメリカ人から……(どっとはらい)。
Nob Sekiさんのコメント: