The means justifies the ends
cpm と聞いて、バナー広告のお値段の話だと思った人、残念でした。ガイガーカウンターのお話です。
ガイガーミューラー管を使ったカウンター、測定できるのは管の中を通過した放射線の数。 「カリッ」と鳴った回数が1分間に30回=1秒間に0.5回だったら、30 cpm (counts per minute) あるいは 0.5 cps (counts per second)。
これが1時間あたり何マイクロシーベルトに相当するかは、ガイガー管の感度によって違います。 今回買っているソビエト製SBM-20(ロシア名СБМ-20)のデータシートをネットで見つけましたので、ちょっと計算してみます。
これが、ロシアの真空管ショップサイトで見つけたスペック表。
……わからん(苦笑)。
幸い、下の方に英語で解説がありました。
Gamma Sensitivity Ra226 (cps/mR/hr) 29
Gamma Sensitivity Co60 (cps/mR/hr) 22
Inherent counter background (cps) 1
コバルト60のγ線に対する感度が、1mR/hr (毎時1ミリレントゲン)あたり22 cps。
1ミリレントゲンが10マイクロシーベルトなので、1μSv/hr(毎時1マイクロシーベルト)のとき 2.2 cps=132 cpm ということになります
答え: 132 cpm/μSv/hr (コバルト60のγ線の場合)
放射線の種類や線源の種類(核種)で変わるわけですが、ま、こんな感じ。1分間の「カリッ」の回数を132で割ると毎時マイクロシーベルトの値になります。
今、麻布十番の窓際では20〜30cpmぐらいでカリカリ言っているので、0.15〜0.23μSv/hr というところでしょうか。普通のレベルですね。
ちょっと気になるのが "Inherent counter background" が 1cps という記述。何も放射線がない状態でも 1 cps ぐらい鳴るよ、ということ。つまり、今のところ測定限界以下ということなのですね、たぶん。
(追記) 勘違いしていました。何も放射線がない状態でも鳴る分は下駄を履いている状態なので、計測結果から下駄の分を引けば正しい外部からの線量になりますね。
ケースに入ったガイガーカウンターとGeiger Bot先日組み立てた旧ソ連製ガイガー管SBM-20を使ったガイガ...
坂本英樹さんのコメント:
セシウム137では、120CPM≒1マイクロシーベルト/h
とかで似たような換算率ですね。
このエントリーの動画みたく、広範囲の埃が吹き溜まりで濃縮された箇所に1cmぐらい近づける
http://blogs.itmedia.co.jp/...
とかするともう少し上がった値が出せるかもしれません。