オンライン完結、ユーザー主導、ワンストップで頼む [オンライン見積もりサービス]
樋口 理 2010/3/17 00:42
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クルマの買い替えをなんとなく考えていまして、今のやつを売ったらいくらぐらいなんだろうと思ったわけです。で、たまたま Gmail の広告欄に出ていた(はて、なんで奴はおいらが買い換えを考えていたことを知っていたのだ?)業界大手のオンライン買い取り査定サービスに申し込んでみました。
特に名は秘しますが「車買取最高額がわかる」「今スグ分かる」「オンライン査定」(いずれも同社Webサイトより抜粋)という触れ込みのサービスです。
住んでいる地域、車種、名前、メールアドレスなどを入力すると買取相場が表示されるというので、おとなしく入力。電話番号の欄は入れたくなかったのだけど必須フィールドだったのでしぶしぶ携帯電話の番号を入力、送信しました。その場で買取額が表示されるはずなのになにも出ないので、あきらめてそのまま会議に入りました。そしたらものすごいことになっちゃったのです。
会議に入ったとたん、知らない番号から電話がかかってきて、出てみると買取査定の連絡だとのこと。「今ちょっと都合が悪いので」と切ったのですが、そのあとひっきりなしに電話がバンバンかかってくる。1時間弱の会議の間にたぶん10本ぐらい。会議が終わってランチに出ている間も鳴っています。
ランチから帰ってサイトを見直してみると「各定会社より、買取り相場情報や出張査定のご予約案内などをメールまたは電話にて連絡いたします」と書いてありました。
つまり、「オンライン査定」というのは「オンラインで査定結果を表示する」んじゃなくて、「オンラインで受け付けた査定申し込みの内容と電話番号を、各社に転送するだけ」のサービスだったわけです。
そりゃ、まあ、ちゃんと説明読まずに申し込んだ私が悪いんだけど、でも、ちょっとこれはコミュニケーションが乱暴だと思う。私にとってどこがよろしくなかったか、まとめてみました。
■ネットのサービスはできる限りネットで完結してほしい
「オンライン査定」って言うぐらいだから、オンラインで査定の結果をある程度出してくれることを期待してたのに、裏切られた感じ。
もちろん、車の査定なんて実物を見ないとなんとも言えないことはよく分かっているつもりなので、最終的には直接やりとりして現物を見てもらうのはあたりまえとして、そこに至るまでのプロセスをできるだけ自動化して、時間と労力を省きつつ中身のあるコミュニケーションをするためのオンラインサービスだと思う。
オンラインは受付画面だけなのなら「オンライン査定」とか「今スグ分かる」とか言わないで欲しいなあ。
■ユーザー主導でコミュニケーションさせてほしい
申し込んだとたんに、こっちの都合に関係なく一斉に電話をドカドカかけてくるなんて、普通の商取引では、やらないんじゃなかろうか?
そういうのがいやだから、こちらの都合のいいときにやりとりできるオンラインサービスを使っているんです。
せめて、電話で連絡を希望するかどうかオプトインさせてほしいし、連絡するならいつがよいかぐらいは選択させてほしい。
■ワンストップでサービスしてほしい
申し込みは1回だけど、その先のやりとりがいきなり1対nになっちゃうのはコミュニケーション効率が悪すぎる。
せめて、各社とも「私どもでは○○万円〜○○万円で査定できそうです」とか「当社の強みはこれこれです」ぐらいの情報を提示するぐらいのところまではネットで結果を出させて、その結果をまとめて比較表示するぐらいのことをしてくれれば、そこからやりとりする相手を選んで先に進もうという気にもなるんだけど。
電話番号を各社に転送するだけじゃ、利用者側に対してアグリゲーターの存在価値薄すぎますよね。業者側への利益供与ばかり考えてるようでバカにされてる感じ。
というわけで、たくさんの買取業者とたくさん電話でやりとりをしたい人以外には、このサービスはお勧めしづらいです。
転送先の会社のうち、何社かは電子メールで「○○円〜○○万円の査定になりそう」というレンジを提示してくれていたので、その中から選んでよさそうなところだけは連絡してみようかな。
そうそう。同じサービスを使ったことがある友人からはTwitterで「加えて、買い取り業者とのアポをいれると売るまで帰らないので注意。」との忠告もいただいてましたっけ。
くわばら、くわばら。
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ootaharaさんのコメント:
そういえば、ある市民記者ニュースサイトに投稿した時に確認の電話がかかって来て、驚きました。
次の投稿でも電話が来ると嫌だなーと思って、投稿をためらっています。