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山形方面から「何で今さらそんなモノ買うの」とあきれる声が聞こえてきそうですが、ATOK 2007を買いました。
今の若い方はご存じないと思いますが、20世紀の終わり頃まで、OSにまっとうなかな漢字変換機能がついていない時代がありまして、人々はOSを買うとかな漢字変換ソフト(と、それとセットになっているワープロソフト)を選んで買ったものでした。ATOK(エイトック。阿波徳島の略、というの嘘)は、その当時VJEや松茸と人気を競っていたナンバーワンのかな漢字変換ソフト。
私がATOKを最後に使っていたのは、ロータスとジャストシステムがMicrosoft Worksを邪魔するためという屈折した動機でこしらえた不協和音たっぷりの統合ソフト「ハーモニー」を企画して、ジャストシステムのバンドーさんに怒鳴られていたころ。いや、その後にもロータス初のWindows版ワープロ「アミプロ」にバンドルするために、幻のWindows版ATOK7Wの開発中のバージョンをマガラさんからもらってきてWindows 3.0だか3.1だかの上で使っていたことがあったっけ。今は昔。
21世紀となった今は、OSについているかな漢字変換機能がとてもよくなったので、わざわざ別に買うこともなかったのですが、最近10何年ぶりにMacを常用するようになったら、Macのかな漢字変換ソフト「ことえり」がどうも手になじまない。そんなところに、Webで「ATOKの最新版がMac対応した」というニュースを見て、まるで学生時代以来会っていない旧友に街でばったり再会したような懐かしさを感じて買ってみたわけ。せっかくだから、Mac版とWindows版がセットになった特価商品を、登録ユーザー優待価格でお安く入手。ところがこれが予想以上に、というか、かなり良い!
先だって、いつも持ち歩いているThinkPad X41 Tabletを、うっかり誘惑にかられてWindows Vistaにアップグレードしたのですが(予想したこととはいえ)CPUの力不足で動きがもっさりしていてどうもストレスがたまっていました。
デスクトップのウィジェット、じゃなかったワザと間違えた、ガジェットなど重たいモノを外したり、
TweakVIでチューニングしたりして、全体的にはどうにか使用に耐える速さにはなってきたのですが、日本語入力中にウラで何かが動いたりするとキーボードのレスポンスがガタっと悪くなってイライラさせられていたのです。いいかげんあきらめてWindows XPに戻そうかとも思っていたんですが、これにためしにATOK 2007を入れてみたら、嘘のように(ほんとだけど)さくさく入力できるじゃないですか。まだときたま重たく感じることもあるけれど、MS-IMEと比べるとそのレスポンスは雲泥の差。やるな、徳島。負けるな、調布。
というわけで、予想に反して、「もののついで」で手に入れたWindows版のATOKはその対価に十分見合った幸せをもたらしてくれました、というお話。
それにしても、ATOKの広告・宣伝、もうちょっとなんとかなりませんかね。「
ATOKなら『きのうときょうと、きょうだいそつのきょうだいがきょうびじんときょうりょうりをたべていた、ぼくはきょうりのきゅうりをたべていた』が一発で変換できる」なんてことをウリにしてるんですけど、こんな変換する奴いないって。このマーケティングメッセージで食指を動かされる人がいたら、見てみたい。
ひょっとしたら、開発している方は本当にこういう変換ができるようにすることに命をかけていてウリにしたいって言っているのかもしれないけれど、仮にそうだとしてもお客さんが買いたいところはソコじゃないよね。
なにはともあれ、ATOKは偉い。次は共同通信の記者ハンドブック辞書も試してみたい、なんていう気がしてきました。
山形よりさんのコメント:
それにしても、いまだに「きしゃがきしゃにのってきしゃした・・・。」みたいな広告をやってるんですか。 不思議な会社ですね。