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シリーズ第2弾。明治生命館では、エレベーターも昔の姿を見事に保存してあります。
エレベーターを動かす制御回路や、それからたぶん動力部分など、見えない部分は新しいものに換えているんだと思いますが、各階の昇降口の扉、その上の階数表示盤、エレベーターのカゴ本体、カゴの中の壁や操作ボタンなど、外から見える部分は古いパーツをそのまま使ってあります。
エレベーターは東洋オーチス(現
日本オーチス)製です。ドアの敷居のところのメーカー名のプレートが、カゴごとに微妙に違っていて、何種類かのプレートが混在して使われているのが興味深いところ。おそらく、改修を繰り返していろんなバージョンが混ざったんでしょうね。
例えば、左の写真のプレートを使っているカゴが2基あるのですが、よくみるとプレートをとめるねじが片方はマイナスねじ、もう片方はプラスねじです。
プラスねじ(英語ではPhilips Screw)が発明されたのは1935年(昭和10年)ですが、日本に持ち込まれたのは戦後だそうですから、プレートをプラスねじで止めてあるほうのカゴは戦後に改修したんでしょうか。
1階には昔のエレベーターの操作パネルらしいものがそのまま保存してあります。