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The means justifies the ends

私設郵便函 [明治生命館のメールシュート]

回廊中庭のレリーフ
明治生命館・回廊中庭の壁のレリーフ
後ろは新しい明治安田生命ビル
増床したITmediaの新しいほうのオフィスは、同じ丸の内エリアの明治生命館という建物に入っています。
このビル、昭和9年建造で国の重要文化財。リニューアルして、外の壁も内装もぴかぴか。中に埋め込まれた設備は電気系統、ネットワーク、水周りなど、すべて最新式のインテリジェントビルなのですが、重要文化財なので内装の細かい飾りに至るまで建造当時の見た目を実に丁寧に残してあります。
オフィスビルですから一般の人は自由には入れません。ときどきやっている特別一般公開の時だけ中を見ることができます。今月末のゴールデンウィーク中も公開するようです。
せっかく毎日のように通っているので、中身を少しずつここでご紹介しようと思います。今日はその第一弾、メールシュートの写真。
メールシュート
上層階の差し入れ口 25番SMTPポートのご先祖様
これまで新東京ビル、国際ビルと、丸の内三菱村(ちなみに、明治生命館は三菱地所さんの管轄外)の古めのビルを転々としてきたのですが、どのビルにも上層階に郵便の差し出し口『メールシュート』がついていました。そこから郵便を投げ込むと、ビルの下の階にある私設の郵便ポストに落っこちて、郵便局の人が回収して行ってくれます。郵便がビジネス上の情報伝達の重要な手段だったころ、丸の内のビルの中のたくさんのオフィスから大量の郵便物が日々送り出されていて、それを円滑に流すための血管としてこういう仕組みが重要だったので(さすがに、新しい丸ビルにはないようですけど)どこのビルにも標準装備されたのでしょう。
そいつらの元祖がこれ。
Cutler Mailing System
Cutler Mailing System
Cutler Mail Chute Co. — Rochester NY, U.S.A.
鋳物の差し入れ口には製造元であるアメリカのCutler Mail Chute Co.という会社の名前が入っています。
ちょっと調べてみたら、カトラーさんは自分で設計したビルのためにこのメールシュートの仕組みを発明して、この仕組みを全米に普及させたそうです(最初にメールシュートが実装されたニューヨーク州ロチェスターのThe Elwood Buildingの説明)。
私設郵便函
私設郵便函
各階から投げ込まれた郵便物は、1階の玄関(皇居側)の脇にある私設郵便函に落ちる仕組みになっています。
現存する日本最古の私設郵便函だとか。

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