The means justifies the ends
宋さんが深圳で買ってきたというカメラ付きメガネ(想像図)。同様の物を AliExpress で30ドル程度で売っています。 |
宋文洲さんは本当に面白い人で、話題が豊富。特に、普段話していると最後は50%以上の確率で下ネタに落ちます(いや、相手によるのかもしれないけど)。
こないだも、私のメガネの話から深圳で買ってきたメガネ型ビデオカメラの使い道の話になって……まあ、やめておこう。
でも、宋さん、真面目な話をさせると人が変わったように、これまたすごい。本質をついた遠慮会釈のない切り込みもすごいけど、母語じゃない日本語のニュアンスをこんなに濃やかに使いこなす言葉のセンスもうらやましい。Twitter の宋さんのアカウントは、はっとさせられることが多いから、フォローしておくといいと思います。
さて、そんな宋さんが出しているメルマガの、昨日の号から。
曰く、
宣伝したい経営者の多くは宗教のような精神論と美徳を本にするのですが、問題は彼らの後には立派な後継者が育ちません。
経営者が育たないどころか、経営の神様が亡くなった後、彼の企業はだいたい衰退するのです。時代が激しく変化するのに、後継者達は神様の宗教によって思考が固定化されたからです。
たしかになぁ。神様と言われる経営者が亡くなったり引退した後、その会社が衰退するケースはいくつも(いくつかは間近に)見ましたけど、その理由が「経営の神様」のやり方を固定化してしまったからだ、という発想はなかったわ。
経営って、激しく変わる外部・内部の環境を見極めてやり方を変え続けることなので、やり方を固定してしまったら死んじゃうのは、言われてみれば当然ですねぇ。
経営者さんの中には、自分の(小さな)成功体験で勘違いしちゃって、自分で自分の思考とやり方を固定化してしまってダメになる方も多いようですけど、これなんかホンモノの経営の神様になる前に、勝手に自分を神格化しちゃったってことなんでしょうね。
日々是変革。今日も生き抜こう。