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The means justifies the ends

Jake Dyson の CSYS は老眼ホビイストの一生モノのライトである

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細かい作業をする老眼の皆様限定のおしらせです。

タスクライト

タスクライトとかタスクライティングというジャンルの商品があります。
各種の作業をするときに特に作業をする手元を照らして仕事をしやすくする照明のことです。

若い頃はそんなものが必要と感じたことはほとんど無かったのだけれど、目が衰えて手元のものが見づらくなる歳になって、細かい作業をするときには本当にこれがないと仕事にならない必需品です。心当たりありますよね?

日本には山田照明の「Zライト」という世界に冠たるタスクライトのビッグブランドがありまして、私もフライフィッシングの毛鉤を作るときとか、ハンダ付け作業をするときのために白熱電球のZライトを愛用しております。ですが、気に入らないところが少しだけあります。それはのちほど。

その不満点をスッキリ解消してくれるオトナの高級タスクライトをダイソンさんにねだって借りてきたので自慢しながら試用レポートいたします。
結論から言うと、道具にこだわる老眼ホビイストは、このライトに投資すると強い満足感が一生続くと思われます。

さて、概ね気に入っているZライトの、それでも気に入らないところ。

Z-Light と CSYS

暑苦しい

白熱灯だからしかたないんですが、手元を照らしていると電球の熱で暑い!

色が変わって見える

これも白熱灯の色温度が低いからしかたないんですが、毛鉤に使ういろんな動物の毛の色が違って見えて、仕上がった毛針を太陽の下で見ると「あれっ?」となる。ライオンを白い絵の具で描いちゃった人の気分。

思いどおりのところで止まらない

Zライトの自在に動く機構は、他のメーカーに比べるとものすごく優秀だと思うのです。だんだん下に下がってきたりしないし。でも、細かいところをちょっと高さを変えて照らしたいときなんかに微妙な調整ができなくて、作業中に軽いストレスを感じることがある。よくある。

で、ジェイク・ダイソン。おなじみ、サー・ジェイムズ・ダイソンの息子さんで、LED を使った照明器具の技術開発ひとすじの男。この人が作ったタスクライトが、今回お借りしてきた CSYS(シーシス)タスクライト。
従来の LED 照明にあった「言うほどに長持ちしないで劣化する」という根本的な欠陥を解消した製品です。

LED のライトは白熱球や蛍光灯より省電力で長持ちするのがメリットだと言われているけれど、そこらの普通の LED 照明は、LED 自身が出す熱で半導体が劣化していくという問題があります。劣化すると、だんだん暗くなっていくので、3原色を混ぜて白い光を出している白色LEDでは色調が狂ったり、最後には光らなくなったりする
そこで、LED からの熱をヒートパイプを使って徹底的に放熱して、LED チップの温度が上がらないようにして長寿命化したのがこの製品。
LEDの寿命、なんと16万時間。毎日12時間付けっぱなしにしても37年は保つ計算なので、老眼のお友達はライトより先にくたばる確率が高い。死ぬまで使えます

値段はけっこう(かなり)張るのだけど、その分、機構部分にもお金がかかっていて、とにかく手触りが良いのも特徴です。

もうね、スルスル動いて、思い通りのポジションがピタッと決まるのですよ。

そんでもって、肝心の明かりです。まずは毛鉤づくり。

フライを巻く

毛鉤を固定するバイス(万力)の真上に LED を近づけて作業。

バイス

明るくて、老眼でもクッキリ見える!白熱球と違って、暑くない!そして、色がおかしくならない!!

調子に乗って、半田付け。先日こしらえたヘッドホンアンプの改修。

若い頃には何の苦もなかったけど、小さい電気部品をたくさん使う作業はほんとうに老眼につらいのです。部品に書いてある小さい文字は暗くてまるで見えないし、抵抗値のカラーコードは赤とオレンジの見分けがつかなかったりするし。

それが、このライトを使うとぐっと楽になる。ライト一つで、こんなに作業効率が上がるなんて。

難を言うと、お値段が高いこと。デスクランプに税込み7万円弱は、なかなか踏み切れません。

とはいえ、白熱球のZライトが1万円ぐらい、高演色のLEDタスクライトが2〜3万円。自分より長持ちするであろう一生モノというプレミアムを乗っけて、死ぬまでにこれ1台を使い続けると考えれば、そんなにべらぼうな値段ではないかも。
老眼で細かい作業が煩わしくなってきた、すべてのホビイストとクラフトマンは、導入を検討してみる価値あると思いますよ。

くわしくは、ダイソン公式サイトへどうぞ。

ちなみに、ここで使っている赤いやつは20台限定だそうです。

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