The means justifies the ends
福岡に「天ぷらひらお」という天ぷら屋さんがありまして。
お座敷ですまして食べる天ぷらとは別の種類、正しいファストフードとでも申しましょうか。
大きなカウンターだけの店舗で、カウンターの中の厨房から揚げたての天ぷらを一品ずつカウンターの上のバットに並べてくれて、それを揚がる先から白いメシといっしょに掻き込む定食屋さん。
新鮮な素材を揚げた先から食べるので、まずいわけがない。そして、安い。
そんな天ぷらひらおのスタイルをそのまま東京に持ってきたような店ができた、という話を高校の同級生の Facebook フィードで見かけて、それもけっこう自宅から近いとなれば、行くでしょ。
場所は東急池上線の戸越銀座駅、あるいは都営地下鉄浅草線の戸越駅からすぐ、第二京浜国道(=二国=国道1号線)沿い。
「天ぷら食堂 若鷹」という店です。
こんな外観。
この看板、ぜんぜん天ぷら屋さんじゃないし……むしろ、プロレスだし。
そんでもって、店の中にもプロレスのポスター貼ってあるし、カウンターの中で忙しく動き回るスタッフ全員、ムキムキでガタイのいいおにいさんだけだし。
というのも、この店を経営しているのは、福岡の九州産業大学プロレス愛好会出身のプロレスラー「若鷹ジェット伸介」こと炭谷伸介さん。スタッフ全員(おそらく)その後輩プロレスラーさん。
そんないかつい男達が、威勢のいい声を張り上げることもなく、抑制された感じ、というか寡黙に天ぷらを揚げ、食べさせてくれます。
ごはんは大盛も無料。天ぷらひらおでは、カウンターの上に置いてあるイカの塩辛が食べ放題だけど、ここでは辛子明太子が食べ放題。
白メシに明太子のせて、座して天ぷらが揚がるのを待つ。ちなみに、これは普通盛り。
来た!
んまい!揚げたて、アツアツ、サクサクだ!
穴子、どーん!
でかいよ。
メニューは、こんな感じ。
単品でも頼める。ビールも、ある。
いやー。うまかった。満足、満足。ごちそうさまでした。