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The means justifies the ends

3Dプリンタ不要 [100均の材料で妖怪メダルをハックする]

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DX妖怪ウォッチの妖怪メダルをリバースエンジニアリングした記事を書きましたが、リアルお子様たちを見ておりますと、オトナが教えなくても、手持ちの妖怪メダルにボール紙の切れっ端を貼り付けて突起を追加したりして音がどう変わるかとか、いろいろ実験しているようです。記事が子供たちの研究の参考になれば幸いであります。

一方、この記事への反響で、オトナのみなさんからは「3Dプリンタを使ってメダルを作れる」といったようなコメントをちらちらいただきました。
でも昭和の工作少年のなれの果てはそんなの使いません。「作ったぞー」という感じが薄いじゃないですか。

というわけで、100均の材料で、子供といっしょに作る、どんな妖怪でも召喚できるユニバーサル妖怪メダルの作り方。
なんと、零式にも対応よ。

用意するもの

  • おゆまる(ダイソー)
  • エポキシパテ(ダイソー)
  • 紙やすり(ダイソー)
  • 捨ててあった何かの付録のCD-ROM
  • 型を取るための妖怪メダル

型を取る

おゆまる(ダイソーの鉛筆とか消しゴムのコーナー近くにあります)を2切れぐらい沸騰ぎりぎりのお湯の中で柔らかくします。

型を取る台として、つるつるで堅い平面が欲しかったので、捨てていいCDやDVDを1枚用意。

CDの真ん中に型をとる妖怪メダルを、裏面を上にして置き、その上から柔らかくなったおゆまるをしっかり押しつけます。おゆまるがメダルの凸凹にまんべんなく入り込むように。

後で型をひっくり返して樹脂を詰めるときにでこぼこにならないように、押しつけたおゆまるの上の面も平らな板とかいらないCDで押さえて、できるだけ平たくしておくと吉。

おゆまるで型を取る

そのまましばらく放置して、おゆまるが冷えて固まったらそっと剥がします。

型が取れた

型の凹凸を「万能化」する

この型を使ってそのままメダルを作ると、元のメダルと同じ凹凸パターンしか作れないので、型をカッターナイフの先や彫刻刀で改造します。

解析記事にもあるとおり、4段目は0101のパターンで固定なのでここだけはそのまま。

残りの3段は型の溝をつないでしまって一直線の凹型になるように削ります。

万能化した型

これで、全部のビットが出っ張っているメダルの型ができました。

型にエポキシ樹脂を詰める

ダイソーのDIY用品のコーナーに売っている、木材などの補修に使うエポキシパテを用意。

エポキシパテ

エポキシ樹脂のA剤とB剤が金太郎飴状態で詰まっている棒状のパテで、使う量だけ切り取ってA/B剤を練って混ぜると硬化が始まるもの。

この写真のパテ1つでメダル2個半ぐらい作れるので、適量をナイフで切って、指先で60秒ぐらい一生懸命こねて混ぜます。混ぜ方が甘いと、均等に混ざっていないところだけ硬化しなくてボロボロ崩れてしまうので、色むらがなくなるまでしっかりこねる。

こねたら硬化が始まる前におゆまるの型の中に樹脂を充填して、3時間ぐらい放置。

おゆまるの型にエポキシパテを充填

固まったパテを型から取り出すと、全部のビットが凸になったメダルができあがります。いらないビットを削るだけでどんなビットパターンにでも変身できる、STAPメダルとでも申しましょうか。

STAPメダル
これがSTAPメダルだよ。
 

メダルの厚さを調整

エポキシパテは盛りすぎないように。多めに使うとSTAPメダルが厚すぎてウォッチに入りません。
紙やすりで削って厚さを整えてください。
メダルの厚さ調整
厚さが引っかかるのは左右両端だけなので、これまた100均のネイル用品売り場なんかにある使い捨て爪やすりで両端だけ整えてもOK。
 

好きなようにビットを削る

取り出したSTAPメダルは全部のビットが凸、つまり1111になっているので、作りたいビットパターンになるように、いらない凸部分をナイフで削り取ります。
初代DX妖怪ウォッチが認識できる全パターンは前の記事を参照してください。
新しい零式では、初代の224番以降のパターンと、新シリーズとして最初の段が0011から始まるビットパターンが採用されているようです(一つ前の記事参照)。
零式の新シリーズのメダルも、初代と物理的な形やサイズは全く同じで、番号を表すビットパターンが違うだけなので、完全に互換性あります。同じ型から作ったSTAPメダルで作れますよん。
 
お近くに都合よく100均がない方は、こちらから。
 

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