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TRS-80 Model 100 と並べてみた
私の Macbook Air は最初に
発表されたときに買った初代型。ハードディスク内蔵モデルです。こいつのハードディスクを最近の安くて速い SSD に入れ替えてみました。無事、換装に成功、快適に使えてます、というお話。
初代の Macbook Air は、最近の機種に比べると CPU やグラフィックのチップが遅いのに加えて、ハードディスクも遅い。OS を Snow Leopard にしたら、OSのファイルが Intel 専用バイナリーになってサイズが小さくなったのが効いているのか、以前よりさくさく使えるようにはなりました。ここで遅いハードディスクを SSD に換えて、もうちょっと長く使いたいところ。
標準で入っているハードディスクは、電気的にはPATAインターフェースで、ケーブルの電気/物理仕様はZIFコネクタ。サイズは1.8インチで厚さ5ミリ。
この仕様に合う、置き換え可能な SSD は選択肢が少なくて、PhotoFast の
PF18Z64GSSDZIF というシリーズ(今はV2とV3が出ています)が Macbook Air でも動くことが確認されていたぐらいだったのですが、今月になって韓国の
Hana Micron という新興メーカーから出た H1PM064G-00 というやつが日本市場にも出てきました。
PhotoFast のものが3万円台だったのに比べて、これは
安い店では2万円台の下の方(楽天での検索結果)。公称速度は読み出し 100MB/sec、書き込み 90MB/sec と、高速です。
SSD は相性が悪いと特定の機種で動かないこともあるようで、率先して人柱になる勇気はなかったのですが、2ちゃんあたりでも動作報告があったので買ってきて入れ替えました。
用意する物は No. 0 のプラスの精密ドライバー。それから、SSDの固定用に DIY 屋さんとかで売っているクッションテープとかゴムシートのたぐい。あと、もしあれば、薄手の電工テープ(絶縁テープ)を少し。
交換作業は ASCII.jp の「
あくまで自己責任! MacBook Airの内蔵ドライブ交換法」という記事を参照に(あくまで自己責任ね)。
記事では底面のネジの長さが3種類あることに触れていますけど、ハードディスクを止めている4本のネジも長短がある(奥の2本が長い)ので注意を。
ハードディスクは周辺をラバーのマウンターでカバーしてあるけど、SSD に換えるとケーブルの引き出し位置が少し違うために、このマウンターはそのままでは使えません。裸のままだとラバーの分の隙間で SSD が動いてしまってケーブルがすっぽ抜けてしまい(なんたって、Zero Insertion Force コネクタなので、簡単に抜けます)ますから、ZIFコネクタの挿入部分をビニールテープでしっかり留めるのはもちろん、SSD自体ががたがた動かないように、SSD 本体にゴムのクッションテープを貼って隙間をなくします。
ハードディスクに比べると、とても速いです。OS やアプリケーションの起動時間が目に見えて違います。まるで機械全体をアップグレードしたかのよう。
Xbench のベンチマークで比較すると、交換前のハードディスクが
Disk Test 25.77
Sequential 43.38
Uncached Write 45.19 27.75 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 45.66 25.84 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 35.53 10.40 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 49.88 25.07 MB/sec [256K blocks]
Random 18.33
Uncached Write 6.11 0.65 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 52.13 16.69 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 49.37 0.35 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 66.42 12.32 MB/sec [256K blocks]
なのに比べて、交換後の SSD は
Disk Test 114.71
Sequential 81.86
Uncached Write 84.60 51.95 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 88.63 50.14 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 52.17 15.27 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 151.71 76.25 MB/sec [256K blocks]
Random 191.59
Uncached Write 84.74 8.97 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 167.98 53.78 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 1714.38 12.15 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 393.55 73.03 MB/sec [256K blocks]
あたりまえだけど、ランダムアクセスの改善がすごいです。
この SSD、瞬発的に相当人気が出ているようで、今のところ品薄。どこのお店も入荷予定もはっきりしないところが多いようです。待っていればそのうち潤沢に出回るんじゃないかと思いますが、ご興味があってせっかちな人は見つけたら買っておくといいと思いますよ。
[9/29 追記] SSD換装を計画中の某氏から質問をいただいたので、追記です。
最初に書いた「絶縁テープ」は、ZIFコネクタにフラットケーブルを差し込んだ部分をテープで固定するのに使います。
テープで留めないと、すっぽ抜けてしまうのです。ケースを閉めた後に、中でケーブルが抜けてしまうのは悲しい。
HDDもケーブルをテープで留めてあるので、それをはがして再利用してもいいんですが、張り直しで粘着力が弱くなるかもしれないので、新品のテープを貼り直すのがいいと思います。もしあれば、経年変化とか粘着材のべたべたのトラブルが少ない
カプトンテープなんかがベストですけど、高いのでわざわざこのために買うのはおすすめしません。
あと、ハードディスクのデータは外付けハードディスクか何かに Time Machine でバックアップしておきましょう。データの容量は 64GB 以下になるようにご注意を。
換装後、OS X のインストール DVD から起動して、メニューからディスクユーティリティを起動して SSD を初期化。そのあとバックアップから復元すれば元通りの環境で起動します。
Yuumi3さんのコメント:
以下のページに「MacBookAirでご利用は認識が不安定になる可能性がございます」と書かれてますが
http://www.oliospec.com/ite...
私も初代MBAを持っていてSSDに交換したいと思っています