物忘れ [人の名前と顔]
樋口 理 2003/4/12 11:26
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いつの頃からか、人の名前を覚えるのが苦手になりました。最近はオフィスの中に閉じこもっていることが多いのでそうでもないのですが、街の中や飲み屋さんなんかで見覚えのあるようなないような方から挨拶されて「はて、誰だっけ」ということがよくあります。失礼なヤツだと思われてるいるだろうな、といつも恐縮しています。
昨日もそういうことがありました。会社の帰りに隣のビルのコムデギャルソンに寄って、昼休みに取ってもらっておいたシャツなどを受け取っていると、すごくいい感じのダメージドの生地のジーンズを試着している方と一瞬目が合いました。見覚えのある顔です。やばい。誰だっけ。こっちを見てる。挨拶をしたほうがいいのか?
一時期、毎日たくさんの人とお会いして名刺を交換することが続く日々を送っていたころ、会った人の顔や声と名前を結びつけて覚えるのがだんだん無理になってきました。
本当は、幕張やビッグサイトなんかのイベントで公演した後にたまたまステージ脇に質問に来た人の名刺と、これから大きな協業をしようという人の名刺はきちんと分けて、プライオリティをつけて覚えるべき人は覚える、という風にするべきなんでしょうが、物事を整頓するDNAが欠損しているようで、そういうことが苦手です。
で、しばらくの間そういう生活をしているうちに、名刺を交換してもいちいち名前と顔を結びつけて記憶することを自然とやめてしまったようです。
そうやって怠け癖のついた神経回路は、人と会う機会が減った今でも元に戻りません。
こんなことでいいのか、とちょっと自分を責めてみたりもしていたのですが、最近トーマツの畠山さん(とっても偉い人)から「畠山は名前を覚えない天才です」と豪語され、勝手に得心しています。なんだ、名前覚えなくてもいいんじゃないか。
さっきのジーンズを試着している人は、またこっちを見ています。誰だったかな……。目を合わせないほうがいいかな。挨拶したほうがいいかな。気がつかないふりをしちゃおうかな。
そのうち、預けておいた品物をお店の人が紙袋に詰め終わりました。ええい、いいや。気がつかなかったふりをしてそのまま出ちゃおう。
で、電車に乗ったとたんに、記憶がつながりました。「見た覚えのある人」は蓮池透さんでした。あやうく知らない人に挨拶するところでした。
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