[PR] 本ブログの商品紹介リンクには広告が含まれています
Yahoo!のトップページに「ちょいモテ仕様車に多香子」というニュースの見出しが出ていました。
日産自動車が名車スカイラインクーペを雑誌「LEON」、伊勢丹新宿店メンズ館とのコラボで“ちょいモテおやじ仕様”に改造。元SPEEDの歌手で女優、上原多香子(23)が「クーペの助手席に乗せたい女性」として28日、東京・新宿パークタワーホールで開かれた同車のお披露目イベントに出演した。
というサンケイスポーツからの記事でした。
このLEONっていう雑誌、現物は読んだことがないんですが中吊りなどを見ている限りでは、どうも好きになれません。
つまるところ、オヤジを「君は小僧と違って可処分所得が多いんだから、その金をおいらの言う通り使えばモテるぜ」とたきつけて、ちょい高めの服や靴やアクセサリーやクルマを買うように仕向ける広告媒体なわけです。それはそれでメディアビジネスとしては正鵠を射ていると思いますし、実際に広告は高く売れているようでご同慶の至りです。
ですが、とにかく悲しいのは、世の中にたくさんいるであろうこの雑誌の愛すべき読者さん。モテたい一心でこの雑誌を金科玉条のようにあがめ、馴れないスーツや腕時計を買い集めて、家でこっそり悪ぶったオトコのイメージトレーニングを重ねているであろう中年オヤジの姿は、想像するだに痛々しい。痛すぎる。
ところで、去年からずっと気になっていたんですが、この「ちょいモテ」って間違ってない?
LEONの中吊りに「ちょい
不良」っていうのが書いてあって、「なるほど、ちょっとワルっぽく振る舞ってるのがオンナゴコロをくすぐるのだっていう論法か」と納得していた記憶はあるのですが、「ちょいモテ」ねぇ。ちょいとだけモテるんでいいのかなぁ。オヤジは、ちょいとだけじゃなくて、大モテしたいんじゃないかなぁ。
マニュアル雑誌の言うがままに、小僧への対抗心をたきつけられ、“渋派手”なスーツやら“渋リッチ”なクルマやらをしこたま売りつけられたあげく「ま、ちょいとだけモテた気分が味わえたから十分でしょ?」なんて斬り捨てられてしまうんじゃ、いくらオヤジだって可哀想だと思うのです。オヤジを馬鹿にしてる。
LEONオヤジたちよ、立ち上がれ。君らには可処分所得の神がついている。「ちょいモテ」なんて小さな事で満足してはいけない。志を大きく持って「モッテモテ」になるまでLEON様の教えに従って渋くていいモノを買いあさるのだ。
がんばってください。オヤジの一人として、応援してマス。
catpawさんのコメント:
LEONのように頑張って「ちょいワル」を極めたとしても、あれかなり暑苦しいファッションだと思うのですがいかがでしょうか。想定として「オヤジの肌は脂ぎってなくちゃダメ」みたいなのがあるような。いくらワルでもギトギトは嫌なんじゃないでしょうか、若い女子は。
「ちょいモテ」ってすっごく生殺しな感じがしますね。この定義が「モテの濃さ」に対するものだとすると、今までの位置づけでいう「いい人」と何が違うのでしょうか。頻度の問題だとすると、2年に一度くらいロマンスがある感じ?それは告白されるとか、食事に行ける女子を囲えるとか、もしくはすっかり愛人とか。男性にとって「モテる」ってどのランクを言うのでしょうか?
そんなかんじで曖昧な「ちょいモテ」ですが、「俺、モテモテは無理でもちょいモテならいけるかも」(ワルも同じ)てなかんじで男性心理をくすぐるのでしょうね。そう考えると、男性って女性より奥ゆかしいです。あれだけ金かけて目指すは「ちょいモテ」なんて。女性ファッション誌は高みだけを見ています。手の届くところなんて、見てないし。