The means justifies the ends
起業・創業支援を生業にしている関係上、ポジショントークとしては「若者、どんどん起業しろ」とはやし立てるべきなんでしょうが、どっこい世の中そんなに甘くはないのです。
「世の中を変えたいので、起業したいです」とか、威勢のいいことを言っているお若いの。ちょっと冷静になって考えよう。
世の中を変えたい、というところまでは良し。どんどんやるべし。
でも、世の中を変えるのは破壊的に新しい製品やサービスやその仕組み。「起業」というプロセスではないのです。
新しい製品やサービスや仕組みを生み出して提供するための手段のひとつとして「起業」という手段を取るのがよいことはあります。まれにある。
ところが、経験上、かなりの「新しい」アイデアは、たいして新しいことはなくて、既存の組織のできあがった仕組みの中で実現する方が確実で、手がかからなくて、速かったりするもので、わざわざ慣れない「起業」をして疲弊するのは実はもったいないことが多いのですね。
というわけで、世の中を変えるのに、どうしても「起業」という面倒くさい手続きをとらないと実現できないような、本当に破壊的な製品、サービスを作りたいという方だけ、諸手を挙げて賛成してご支援申し上げる次第であります。