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確定申告書を書いています。収めすぎた税金は少しでも返してもらわなくちゃね。
例年はフリーのExcelのシートなどをダウンロードしてきて、計算した結果を手書きで記入していたのですが、今年は
国税庁のサイトに自動的に計算してくれるサービスがつきました。結果を申告書に転記するのではなく、プリントアウトしたものをそのまま申告書として提出できるというのがミソです。こういうサービスはありがたいですね。使わない手はありません。
というわけで、昨夜深夜からごそごそと使ってみました。
さっそく
国税庁のサイトを開いてみました。いきなり黒木瞳の写真が現れて「← 左のバナーをクリックしてください。」なんて書いてあるので、なんか間違ったサイトを開いたんじゃないかと思っちゃいましたけど、ま、それはそれとして、お目当ての
所得税の確定申告書作成コーナーを開くと出鼻をくじくかのようにという表示。やな予感。
リンクをクリックしてみるとページがまったく開きません。何度かボタンを押し(これがまた、まぎらわしいボタンがたくさんちりばめてある「罠」だらけのUIで、かなり「お寒い」)Reload(更新)をした結果、ようやくフォームが開きました。フォームの中のひとつひとつの記入欄を埋めるためにこれまたそれぞれ別のポップアップウィンドウ(中身はJSP)を開いて埋めていきますが、これがまた開かない。何度も何度もReloadしたりポップアップを閉じたり開いたりしなおして、ようやく入力が終わったのが1時間半後。
その先、分かりにくいUIにもめげずに、一度間違ったボタンを押したら、二度と元には戻れないかもしれないというフラストレーションと戦いながら、たくさんある紛らわしいボタンの中から正しいボタンを探り当て、Reloadを注意深く繰り返して、目的のPDFを手に入れるまでにさらに30分。
申告書が印刷できたのは夜中の2時を回っていました。日曜日の深夜ですらこれですから、ピークタイムはすごいことになっていることが予想されます。私は、手段のためには目的は選ばない主義なので、最後まで行き着けるのかどうか、先がどうなっているのかを見たいという本末転倒した理由だけで最後までたどり着きましたけど、普通の人は長くても5分でやめちゃうでしょうね。
民間のWebサイトでこれを「なりわい」としていたら、即刻クレームの嵐で、担当者はノイローゼ状態で会社に出るのがいやになること間違いなしです。たぶん、国税庁のご担当者もきっとご苦労なさってることとは思いますが、民間はコアビジネス(税収って国税庁のコアビジネスじゃないのかな)で、このレベルのヘマをやると会社が立ち行かなくなったり、クビになったりしますからね。
- 需要予測ができていない
- 需要に見合ったシステムの設計ができていない
- 使用者のリテラシーにあったアプリケーション(特にUI)の設計ができていない
という、日経コンピュータの「動かない」連載に出てくるWebシステムの典型のようなものを、久しぶりに拝見いたしました。
こんなんで、電子申告のシステム作って大丈夫かなぁ。こけないかなぁ。まあ、私の場合、
住基ネットに反対の立場からも、電子申告には懐疑的なんですけどね。申告業務の効率がお互いによくなるのは、善良なる納税者として歓迎しますけど、そのために今の「整理番号」以外のユニークIDがなぜ必要なのか納得のいく説明キボーン。
Emieさんのコメント:
私は青なのにまだ何もしていない(涙)