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山手線で見た、
プレジデント Family (ファミリー) 11月号
の中吊り広告にこんな見出しがありました。あ、ご存じない方のために、プレジデントFamilyというのは、プレジデントが出している、親の視点での子供の教育をテーマにした月刊誌。
『偏差値30台で夢の地方公務員になれる!山梨学院大学という選択』
これを見て、いろんな違和感が入り交じったものを感じたのですが、整理してみるとつまりこういうことかな。
- 地方公務員という職業は、どうやらとても人気が高く、夢の職業とされているらしい。
地方公務員がどうこうという気はまったくないけれど、僕らが就職活動する頃は、どうひいき目に見ても「夢の職業」と言うほどのものではなかったと思う。最近革命か何かあったっけ? - 地方公務員になるには、学力テストの偏差値が高くないといけないらしい。
まだ学力テストの成績に頼って選別される職業があるんですね。 - ところが山梨学院大学経由だと学力テストの偏差値が低くても地方公務員になれるらしい。
山梨学院大学を通過すると学力テスト以外の抜け道ができるのか? - 山梨学院大学は偏差値30台でもOKらしい。
学力テスト偏重の是非はともかく、偏差値30台の学力だとお役所での事務処理には差し障りがありそうだなあ。地域住民へのサービスレベルが心配だ。
それにしても、いったい「山梨学院大学という選択」にはどういうワザが隠されているんだろうか。選択というからには、きっとなにかトレードオフがあるんだろうけど、山梨学院大学という選択によって失うものは何だろう。と気になって、あやうくプレジデントFamilyを買ってしまうところだった。あぶない、あぶない。誰か買った人がいたら、ぜひ、そのへんのところ教えてください(これが山梨学院大学のタイアップ記事広告だったりしたら笑っちゃうけど)。
ちなみに、この中吊りには『「2流大卒内定王」の親の顔』なんていう、取材対象を褒めてるのか馬鹿にしてるのか一見よくわからないタイトルがほかにもあって、なかなか芸が達者です。
ひょっとしたら、『偏差値30台で夢の地方公務員』にしても『2流大卒内定王』にしても「教育の最終のゴールはよい就職」みたいな意識がバックグラウンドに貫かれていることが違和感の最大の原因かもね。
nhcjpnさんのコメント:
よくご存知のように、投資の世界で使う「シャープレシオ」では、「リターン÷ボラティリティ」が高いほどいいんですけど、要するにハイリスク・ハイリターンでも、低リスク・低リターンでも、計算結果としての価値は同じになることもあるわけで。
その辺、人生を投資に例えれば、要するに好みというか人生観の問題ですよね。
まあひぐちさんや私には土台無理な選択肢ですけど(笑)。