The means justifies the ends
とっても久しぶりにダイソンさんの新製品発表会がありました。
今回は、創業者のジェイムズ・ダイソン氏がわざわざ来日しての発表。
サー・ジェイムズの来日に立ち会うのはたぶん3回目ぐらいですが、最初にお目にかかった4年前と比べると集まっている報道陣の数も桁違いで、テレビ各局のカメラが勢揃い。大がかりです。
(4年前の様子→http://www.higuchi.com/item/771)
発表された新製品はコードレスのスティック型掃除機 Dyson Cyclone V10。
前々回の Dyson V6、前回の Dyson V8 と、新しい世代のコードレス掃除機が出るたびに「もう、これで進化の最終形じゃない?」と思ったのだけど、今回もまた突然変異と言っていいぐらいに進化していました。
新型 Dyson Cyclone V10 をうやうやしく取り上げるサー・ジェイムズ・ダイソンと、それに食いつく取材陣の図。
よく見ると、V10 が置いてある台は漆塗りの刀掛け!
今回の V10、技術的にはダイソンお得意のデジタルモーターを根本的に再設計して飛躍的に小型/軽量/高速/高効率になったことと、バッテリーのエネルギー密度が高くなったことで、ゴミをパワフルに吸うくせに、電池で60分連続運転できるというのがウリ。
そのほかにも静音性とか、ゴミの捨てやすさとか、細かいけれど斬新なポイントがたくさんあって、家にある古い型のやつを今すぐこれに買い換えたいのだけれど、それはそれとして、発表会でいちばん驚いたのはサー・ジェイムズご自身の発言でした。
曰く「これができたおかげでシリンダー型(いわゆるキャニスター型を英国風に言うとこうなる)掃除機の開発はやめた」。
床をゴロゴロ転がす重たい本体と、取り回しがめんどくさいホース、そしてその効率悪い機械を動かすための電力のために必要なコード、どれをとってもいいことなし。だから、やめる、と。これからの掃除機はこの形だけでいい、と。
たしかに、我が家でもダイソンのコードレスを2台導入して以降、それまで使っていたキャニスター型(上の写真に写っているやつ)は完全に使わなくなってしまいました。ほんと、元に戻る気がしないのです。
掃除機から紙パックをなくしたダイソン、ついに床置き掃除機そのものを葬ってしまいましたとさ。