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世の中の多くの人に影響を与えているブロガーを選出するイベントである「
アルファブロガー・アワード」ですが、今年からシックス・アパートとアジャイルメディア・ネットワークという、ブログを事業の中心にしている企業2社が主催者(事務局)に加わり、体制を強化して開催されています。
私もシックス・アパートの顧問として、今年のアワードはノミネートのプロセスからじっくり眺めているのですが、今年の候補は去年までと比べると大きく質的に変わってきたと感じています。
いちるさんが実に的確に指摘してくれたんだけど、去年まではノミネートされているブログはどれも「あ、ここ読んだことある」という感じだったのですが、今年のノミネートリストを見ると、知っていたものは数えるほどしかなく、大部分は知らなかったブログばかりなのです。とはいえ、ノミネートされているのが小粒なサイトだ、というわけではまったくなくて、むしろ特定の分野の深くて濃い知見が詰まった、ピンポイントで重量級のサイトが揃っている感じ。
乱暴に言えば、去年まではブログはギークの自己表現のツールだったのだけれどここにきて裾野がどっと広がって、いちるさんの表現を借りれば「その世界では『神』みたいなブログがずらりと並んでいる」状態、つまり専門分野ごとにその分野のオーソリティによる個人メディアとしてのブログが花開いたという印象。
内輪では「アルファブロガー・アワードって、ブログ界の(新人の登竜門としての)芥川賞みたいなものと呼ばれるようにしたいね」と言っていたのですが、じつは芥川賞にとどまらず、菊池寛賞や大宅壮一ノンフィクション賞も合わせたぐらいノンジャンルをめざすべきなのかも、と思った次第。