暗号

待ち合わせまでの時間つぶしに汐留の本屋を覗いていたら、『暗号解読』の文庫本が出ていたので買ってきました。評判通りに面白い。暗号の本でこんなに夢中になったのは中学生になった頃に読んだエドガー・アラン・ポーの『黄金虫』以来かも。


古来からの暗号作成のテクニックと解読法、そしてそれにまつわる歴史ドラマをテンポ良く語っていて、読み物として退屈しません。純粋な暗号ではないけれど古代文字の解読についての解説も興味深いし、第二次大戦のエニグマ暗号以降のストーリーでは、チューリング、公開鍵暗号、RSA、PGPといった、計算機工学や情報技術に携わる人には切っても切れないお話が満載。“普通の人”のために、数学や量子力学の知識がなくてもちゃんと分かるように説明してあるのもうまい。
この手の専門技術の本では訳が日本語としてこなれていなかったり、逆に専門用語の誤訳でいらいらさせられたりということが多いのだけれど、この本は翻訳もきっちりと読みやすいのも二重丸。
同じ作者・訳者による『フェルマーの最終定理』も、ドラマチックでおすすめです。
    

投稿者 樋口 理

「名著良訳 [暗号解読―The Code Book]」に2件のコメントがあります
  1. > 『暗号解読』の文庫本
    には古代文字の解読テクニックも載せてあるんですか?
    面白そうですね。

  2. ロゼッタストーンのヒエログリフやクレタ島の線文字Bの解読の経緯が載っています。面白いですよ。

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