新刊「コミュニケーションリーダーシップ——考える技術 伝える技術」。
著者の佐藤玖美さんから献本をいただきました。ありがとうございます。

今週末、この本の出版記念レセプションにご招待いただいているので、それまでに予習しておかなくちゃ、と慌てて流し読み。

この本、こういうタイトルだし、著者がビジネスリーダーの典型みたいな方だし、Amazonでも「ビジネス・経済>実戦経営・リーダーシップ>リーダーシップ」という、経営層向けのジャンルに分類されていますけど、むしろ現場のマーケッターに読んでもらいたい本。

ビジネス上のゴールを達成するために、どういうロジックで、どういうコミュニケーションを組み立てるかを実践的に解説してあります。

 まず、

  • ビジネスのゴールをするためには人を動かさなければいけない
  • プロアクティブな姿勢(=受け身の説明責任+どうありたいかを伝える)が必須
  • 人を動かすには、自分の意思を、ロジカルなストーリーで、正しく理解してもらい、相手からの信頼を得て、相手の中に次の行動のイメージを描き出させる

といったことから始まって、

コミュニケーション戦略のマトリックス
  認識を高める 認識を変える
論点がひとつ Drive
拡大戦略
Differentiate
差異化戦略
論点が複数 Enhance
付加価値戦略
Reposition
位置替え戦略
  • ビジネスのゴールのために、コミュニケーションのゴールを設定
  • コミュニケーションのゴール達成のために、コミュニケーションの戦略を選択
  • 戦略実現の置き石となる活動(「戦略的インペラティブ」と呼んでいます)を策定
  • こうしてできた、ビジネスゴール、コミュニケーションゴール、コミュニケーション戦略、戦略的インペラティブのフレームワークから、実際のアクション戦術を5W1Hに沿って組み立てる

というステップが順を追って、具体的事例を元に説明してあります。

マーケティングコミュニケーションの「できる」人たちは、こういうことを天才的に、あるいは本能的に、それとも長い経験の中から得たノウハウとして実行しているわけですが、この本は、そういう天才や本能や経験がない人でも、ロジックとフレームワークで同じようなことができるようにしようという、マーケティングコミュニケーション能力の教科書になりそう。

ずいぶん長い時間をかけて推敲していらっしゃったようですが、おべっかじゃなく、よくできています。
一緒に仕事をするマーケティングコミュニケーションとか広報・PRの人には課題図書にしたいぐらいの実用書であります。

あ、ロゴスの力でリーダーシップを発揮したい経営トップの皆さんにも、もちろんオススメです。

投稿者 樋口 理

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