切込隊長から、新しい本『情報バブル革命の崩壊』の献本が。
なんで隊長が私に?と思ったら、どうやらいちるさんの仕業らしい。なるほど。
前書きから飛ばしてます。
ネットはなんでも無料だという「無料文化」について
……だが、その無料文化を支える商売のカラクリというのは、どうなっているのだろうか。
結論は簡単なことだ。無料文化は小さい枠で考えればネットでの動員とそれに対する広告を、大きい枠で考えればネットやIT業界に対する過剰期待を背景にしたバブル経済そのものである。
と言い切り、リアル社会はそれ(「無料」に立脚するネット文化)を消化するフェーズに入った、今までネット側にただ乗りされていた既存の情報インフラ会社や、ネットの「無料」に痛めつけられてきた「適正に情報を制作し適価で販売しようとしていた関連業者」は、その損失を回収すべきだ、と主張。
そろそろネット業界は虚業や博打経済の具になっている企業をきちんと追放(パージ)していかなければならない局面にさしかかっている
と宣言しています。
今日、移動の電車の中で第一章の「本当に、新聞はネットに読者を奪われたのか?」だけ読んだところだけど、僕らネット側は知っていたはずだけど、たぶん新聞側の人は気づいていなかったであろう新聞対ネットの本質のところを、だれでも分かりそうなぐらい平易に解説して、新聞の中の人たちが今後取るべき道を説いています(その「取るべき道」がルパート・マードックの最近の主張と呼応しているのが興味深い)。
新聞の人、必読。虚業側の人、気づかれちゃったよ!
第二章以降も面白そうです。
ネットの側も「無料だからこんなもんでいいだろ」的なマインドになってる人、多いですよね。そういう人も淘汰されていく環境になっていくんですね。いいことじゃないかと。ああ、メディアだけじゃなく広告の側にいる人たちも一緒に淘汰されていきそうですね。
御意。ネット側も虚業が消えて、まっとうな仕事をする人がまっとうに残る、と。勇気づけられます。
これで手元の資金が潤沢だったら、いろいろといいお買い物ができるのに……なんて発想をしてるのがいけないのか(w
動画サイト買った会社もありましたよねー :-)
でも、まっとうなクリエイターにお金が投資されるのなら、いいことで。でも、それを見分けるのがいちばん難しいわけで。
クレイグリストのクレイグさんは、儲かったお金でNPOによるジャーナリズムに興味があるらしいですし、そういうお金のまわり方も実験的でいいかも。
ところで先のコメントでうかつにもメルアドさらしてしまったたので、すいませんがスパムよけのため、メルアドはずしておいてもらえないでしょうか。すいません。
まあ、手元に資金がないので、買いたくても買えないわけですが。
メールアドレス、消しておきました。
もともとITの変化の源泉は昔から指数的に性能が向上する「ムーアの法則(材料の線形的改良が指数的性能上昇をもたらす)」で、それが時々に誤解されて各種バブルをもたらしていたと理解しています。もともと、ネット革命など存在せず、一貫してムーアの法則があるだけなのです。
最近のGoogle革命にしても、サーバー性能の向上が本質で、以前高価だったサービスが安くなる、それそのものは画期的でしたが、それが誤解されて、「無料モデルがWebの本質」とされただけですよね。安くなるのは、性能あたりのサーバーコストだけなのに。
考えてみれば無料モデルは、そもそも広告に金を払う人に依存している訳で一定の規模以上には広がらない訳ですよね。
ですが、著者が本質的に誤解してる点があるとするなら、「IT革命だー、バブルだー」と騒いでる人、そうした人たちそのものが実は、狭い世界の一部の人だけなのです。
"iPhone革命"や"セカンドライフブーム"同様世の中の大多数は、そうした騒ぎがあることに気づいてすらいないのが実態ではないでしょうか。
この本自体、大騒ぎした議論に気づいて欲しい著者の叫びのような気がします。