気がついたらデジタルメディアのお仕事に関わってから15年、いや、もうちょっと長いぐらいになるのですが、この業界にかかわっていると時々身の回りに患者が現れる「フィールド・オブ・ドリームズ症候群」。
■If you build it, he will come. [フィールド・オブ・ドリームズ症候群]
http://www.higuchi.com/item/55
■いいコンテンツはページビューを生むか [Webビジネスの落とし穴]
http://www.higuchi.com/item/134
http://www.higuchi.com/item/134
前にこのことを書いたのはもう10年以上前ですけど、いまだによく出会います。ハシカみたいなものなのかもしれません。
気の毒、というか鬱陶しいので根絶するまで繰り返して言うことにします。
キミがどんなにコンテンツを揃えても、それだけじゃいつまでたっても彼はやって来ないよ。
以下、覚えておくとよいと思う、鉄則のようなもの。
- コンテンツを作っておいたら、ユーザーが勝手にどこかから涌いてきて銭を生む、なんてことは絶対にない。
- ユーザーがコンテンツにたどりつくまでのメカニズムを理解して、自分のビジネスにとって好ましいオーディエンスが、向こうからコンテンツにたどりつくしくみを設計すべし。
- コンテンツが金を払ってくれるわけじゃない。お金を払ってくれるのはユーザー自身か、特定ユーザーのアテンションが欲しい人だけだ。コンテンツだけ並べても商売にはならない。ユーザーを集めよう。
- コンテンツの量だけで勝負するのはダメ。やみくもに「枠いっぱい」の不特定多数ユーザーに向かって無差別にコンテンツをばらまくのは逆効果。それはテレビのように「枠」が権益で守られている構造の中のやりかた。ネットでそれが通用するのは、圧倒的なシェアを確保できて守り抜ける場合だけ。
最近じゃ、メディア事業の領域だけじゃなく、インバウンドマーケティングというかコンテンツマーケティングというか、そっちの領域でも似たような症例があるようにも、漏れ聞こえております。いずこも、苦労が絶えませんなあ。
願わくば、私の身の回りでは、こういう病気が根絶されますように。
まず、トラクション。話はそれからだ。