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darwin:install [2006/03/06 13:18] osamudarwin:install [2008/06/01 18:12] (現在) osamu
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 OpenDarwinを古いPCにインストールして、iTunes Macのファイルサーバー兼daapサーバーにする。 OpenDarwinを古いPCにインストールして、iTunes Macのファイルサーバー兼daapサーバーにする。
  
-OpenDarwinを試す前に、Linux (Fedora Core)をファイルサーバーにして使っている。ファイル名の扱いはMacもFedora CoreもUTF-8なので、メインのiTunes機であるMac miniからはサーバーのハードディスクを直接NFSでマウントしたところ、濁点つきのカナが入ったファイル名の扱いがおかしくて、ファイルを読んで書き戻すと一見同じ名前のファイルが2つできたりする。UTF-8の「方言」で、濁点つきカナを1文字としてハンドルするか、文字本体と濁点の2文字でコンポーズするかの違いらしい。+===== 最初はLinuxで試してみた ===== 
 +OpenDarwinを試す前に、Linux (Fedora Core)をファイルサーバーにして使ってみた。ファイル名の扱いはMacもFedora CoreもUTF-8なので、メインのiTunes機であるMac miniからはサーバーのハードディスクを直接NFSでマウントしたところ、濁点つきのカナが入ったファイル名の扱いがおかしくて、ファイルを読んで書き戻すと一見同じ名前のファイルが2つできたりする。UTF-8の「方言」で、濁点つきカナを1文字としてハンドルするか、文字本体と濁点の2文字でコンポーズするかの違いらしい。
  
-結局、Linuxのファイルシステムのまま、MacからはAppleTalk (netatalk)で、WindowsからはSambaでアクセスするようにし、FTPでの読み書きはファイルサーバー自身の中でSamba経由でマウントしてファイル名をShift-JISにして見せて、テレビにつないだiTunes Winからジュークボックス的にアクセスするときはmt-daapd経由でつなぐという、あまり気持ちよくない使いかたをしている+結局、Linuxのファイルシステムのまま、MacからはAppleTalk (netatalk)で、WindowsからはSambaでアクセスするようにし、FTPでの読み書きはファイルサーバー自身の中でSamba経由でマウントしてファイル名をShift-JISにして見せて、テレビにつないだiTunes Winからジュークボックス的にアクセスするときはmt-daapd経由でつなぐという、あまり気持ちよくない使いかただった
  
 OpenDarwinをサーバーにすれば、いろんなところがネイティブになって、もっとスマートで安定して使えるんじゃないかという期待。 OpenDarwinをサーバーにすれば、いろんなところがネイティブになって、もっとスマートで安定して使えるんじゃないかという期待。
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 ===== OpenDarwin x86のインストール ===== ===== OpenDarwin x86のインストール =====
 Darwin 8.0.1はSSE2の載ったCPUでないと動かないので、OpenDarwin 7.2.1 をインストール。 Darwin 8.0.1はSSE2の載ったCPUでないと動かないので、OpenDarwin 7.2.1 をインストール。
 +ネットワークカードは、よくあるRTL8139(カニ印)チップのものはドライバが無いので使えない。DEC Tulipや3Com 3C905などのカードを探してくること。ジャンク屋に行けば100円ぐらいで売られている。
 +
 インストールCD-ROMのISOイメージをCD-Rに焼いて、CD-ROMブートするとインストール開始。 インストールCD-ROMのISOイメージをCD-Rに焼いて、CD-ROMブートするとインストール開始。
 インストール後、rootのパスワードを設定、ユーザーを登録してから、リブート。 インストール後、rootのパスワードを設定、ユーザーを登録してから、リブート。
 リブート時、''rd=disk0s1''とブートのオプションを手入力してやらないと立ち上がらない。 リブート時、''rd=disk0s1''とブートのオプションを手入力してやらないと立ち上がらない。
 +
 ==== ブートオプションを設定 ==== ==== ブートオプションを設定 ====
 一旦立ち上がったら、上記の''rd=disk0s1''を毎回入力しなくていいように、設定ファイルに書き込んでしまう。 一旦立ち上がったら、上記の''rd=disk0s1''を毎回入力しなくていいように、設定ファイルに書き込んでしまう。
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 ===== OpenDarwinの設定 ===== ===== OpenDarwinの設定 =====
-[[http://www.opendarwin.org/en/faq/|The OpenDarwin FAQ]]や[[http://www.miko.org/~tatyana/tech/OSX/Beginning_OSX.html|Beginning OSX]]を参考。+[[http://www.opendarwin.info/opendarwin.org/en/faq/index.html|The OpenDarwin FAQ]]や[[http://www.miko.org/~tatyana/tech/OSX/Beginning_OSX.html|Beginning OSX]]を参考。
  
  
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 </code> </code>
  
 +==== sshd起動 ==== 
 +SSH でログインできるようにしておこう。 
 +OpenDarwin 7.2 は Mac OS X 10.3 相当だから、sshd は xinetd 経由。 
 +''/etc/xinetd.d/ssh''を編集する。 
 +<code xinetd> 
 +     disable = no 
 +</code>
  
 ==== Timezone設定 ==== ==== Timezone設定 ====
-http://www.opendarwin.org/en/faq/ch02.html#timezone+http://www.opendarwin.info/opendarwin.org/en/faq/ch02.html#timezone
 <code sh> <code sh>
 +# rm -f /etc/localtime
 # ln -s /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime # ln -s /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime
 </code> </code>
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 http://darwinports.opendarwin.org/downloads/ から、DarwinPortsのソースを入手してmake。 http://darwinports.opendarwin.org/downloads/ から、DarwinPortsのソースを入手してmake。
 +
 +(注:opendarwin.org はすでに活動停止しているので、現在は http://svn.macports.org/repository/macports/downloads/DarwinPorts-1.3.2/ か http://svn.macports.org/repository/macports/downloads/MacPorts-1.4.0/ あたりから入手。MacPorts 1.5 以降は GNUstep 必須なので、ちょっと厄介)
 +
 <code sh> <code sh>
 $ ftp http://darwinports.opendarwin.org/downloads/DarwinPorts-1.1.tar.bz2 $ ftp http://darwinports.opendarwin.org/downloads/DarwinPorts-1.1.tar.bz2
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 ==== NFS設定 ==== ==== NFS設定 ====
 NetInfoまたは''/etc/exports''でNFSで接続させるディレクトリを設定。 NetInfoまたは''/etc/exports''でNFSで接続させるディレクトリを設定。
-http://opendarwin.org/en/faq/ch02.html#nfs_ni+http://www.opendarwin.info/opendarwin.org/en/faq/ch02.html#nfs_ni
  
 OpenDarwin 7.2.1 の初期設定状態では、NFSの起動時にエラーが出ていた。スタートアップスクリプト ''/System/Library/StartupItems/NFS/NFS'' で使っている ''lockfile'' コマンドがないため、スクリプトがエラーで停止している。''procmail''をインストールして''lockfile''が使えるようにする。 OpenDarwin 7.2.1 の初期設定状態では、NFSの起動時にエラーが出ていた。スタートアップスクリプト ''/System/Library/StartupItems/NFS/NFS'' で使っている ''lockfile'' コマンドがないため、スクリプトがエラーで停止している。''procmail''をインストールして''lockfile''が使えるようにする。
行 136: 行 150:
 </code> </code>
 一度 port install mt-daapd して、DarwinPortsに自動的にこれらをインストールさせるというのも、あり。 一度 port install mt-daapd して、DarwinPortsに自動的にこれらをインストールさせるというのも、あり。
 +DarwinPorts が使えなければ、ソースからビルドするのが早いかも。
  
 [[http://www.mt-daapd.org/|mt-daapdのサイト]]で最新のソースを取って来る。 [[http://www.mt-daapd.org/|mt-daapdのサイト]]で最新のソースを取って来る。
行 144: 行 159:
 </code> </code>
  
-できたmt-daapdのディレクトリに移動。+できたmt-daapdのソースディレクトリに移動してconfigure、make
 最新のバージョン 0.2.4 で試したところ、ポート番号の取り扱いにバグがあるようで、iTunesから接続すると、iTunes側に変なエラーが出てつながらない。daapのポートである3689番につなごうとしているのにmDNS(Rendezvous改めBonjour)は26894番という違うポート番号を返している様子。ポート番号のバイト順が違う模様(big endianとlittle endianの問題)。 最新のバージョン 0.2.4 で試したところ、ポート番号の取り扱いにバグがあるようで、iTunesから接続すると、iTunes側に変なエラーが出てつながらない。daapのポートである3689番につなごうとしているのにmDNS(Rendezvous改めBonjour)は26894番という違うポート番号を返している様子。ポート番号のバイト順が違う模様(big endianとlittle endianの問題)。
 で、プログラムをちょっと修正。srcディレクトリの中のrend-osx.cを開いて、rend_callback()という関数の中、 で、プログラムをちょっと修正。srcディレクトリの中のrend-osx.cを開いて、rend_callback()という関数の中、
darwin/install.1141618705.txt.gz · 最終更新: 2007/07/23 16:50 (外部編集)
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