日経のWebサイトに載っていたビッグニュース。
総務省は7月、IT(情報技術)ベンチャー企業の技術を評価する第三者機関を設ける
だそうです。ビッグすぎるのか、総務省のWebサイトにはまだ載ってません。
まとめると、
- ベンチャー企業が独自の技術を持っているのに、それがどれだけ収益を生むのかベンチャーキャピタルごときには判断がつかないので投資ができていなかった
- そこで総務省が旗を振って、大学教授ら情報技術の専門家、約370人による第三者機関を作る
- その第三者機関がベンチャー企業の技術の新規性や使い勝手を審査して、いい技術には「お墨付き」を与える
- 審査は年間20〜30件。ベンチャー企業やベンチャーキャピタルが依頼して、総務省が審査のコストを負担してやる
- 「お墨付き」をもらった技術にはベンチャーキャピタルが安心して投資できるようになるので投資が促進される
- 優れた技術が事業化されるので、米国などに後れを取っているIT産業が競争力をつける。ウマー
と言うプランだそうです。
あまりに素晴らしい政策なので、朝から感動でアタマがくらくらしているのですが、なにせ総務省の発表がみつからないので、ひょっとしたら日経の飛ばしかもしれません。正式な発表が出たら読んでみようと思いますが、そのときのためのチェックリスト、というか自分用メモ。
ベンチャー企業の収益性、つまりは投資リスクをお上が判定してくださるということなのだけど、実際の投資リスクは誰が取るんだろう?つまり、判定が外れてしまったときの経済的損失の責任も取ってくれるの?あるいは、判定が当たって経済的に利益が得られたときの分配も受け取るの?
専門家が技術にお墨付きを与えるということだけど、技術の収益性をどういう尺度で判断するの?まさか技術が「新しい」とか「使い勝手がいい」とかそんなことじゃないとは思うけど……。
ちなみに、私は、技術だけほっといても何も起こらないと思っていて、技術を実装して、その結果の製品・サービスでお金を払ってくれる顧客を創造する、というバリューチェーンをこしらえること、そして、そのバリューチェーンをぐるぐる回して提供価値を増やしていく「経営」という行為、全部が揃わないと事業は成り立たないと思っているのだけど、技術以外の側面も「お墨付き」いただけるんだろうか。
仮に、この「お墨付き」に投資を呼び込む実効性があるとして、「お墨付き」がもらえなかったために、本当は価値がある事業に「ダメ」の烙印をおしてしまうリスクがあることを、どういう風に回避するんだろう?
ところで「ITの複雑化や高度化で技術の価値を見極めにくくなり、VCが投資をためらう例が増えていた」とか、独自の技術が「どれだけ収益を生むのかVCには判断が付かず、投資できなかった」ってはじめて聞いたんだけど、どこのVCがそんなこと言ってんの?今後のおつきあいの参考にしたいから教えて欲しいなあ。
だが裏にはiPhone導入への布石という意味合いもありそうだ。