Get Postbox

2010/3/17 追記:Postboxのライセンスを10ドル割引で買えるクーポン(こちら)、できました。ご購入の際にはお使いくださいませ。
去年秋の TechCrunch50 での発表以来、とても気になっていた電子メールクライアントソフトの Postbox、クローズドベータの招待をもらってからしばらく使っていますが、本当に久しぶりにメールソフトの世界にちょっとした革新が来た感じ。よいです。TechCrunch50でジャッジを務めた Tim O’Reilly の言葉を借りれば、これはただのメールクライアントじゃなくて、SMTP/POP3/IMAP4 という電子メールプロトコルを使った “個人情報管理クライアント (personal information management client)”ですね。
メールなんて、もうみんな使い慣れているからこれ以上の進化は望まれていないのかもしれないけれど、1日の時間のうちのかなりの部分をメール画面に向き合って過ごしている者としては、ここ15年ぐらいの間のメールソフトの上での作業効率の進歩のないことは、ときどきちょっとしたフラストレーションのタネでした。
自分でこの間に使ってきたメールソフトを思い返してみると、ノーツ 4.0 → Netscape Communicator 3 (ここで2歩ぐらい後退) → NC 4 → APOP を使わざるを得なくなって Eudora (ここで1歩後退)→ 紆余曲折を経て Thunderbird と変化してきたのだけど、ホワイトカラー的な作業生産性の観点から見ると、Communicator 3 からどんだけ進化したのか、と言いたい。今使っている Mac OS X の Mail.app や Gmail クライアントみたいに、ここ数年の間に新しく生まれた子らのほうが、よっぽど効率よく仕事できるんですもの。

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そんな中で、車輪を再発明とは言わないけれど、メールクライアントの再定義にトライしている Postbox は、その姿勢だけでもエライ!んでもって、使ってみると、これがまたなかなかよい。将来楽しみな感じに育っています。
Postbox のウリは、Webサイトを見ていただくとして、私の視点でのカイのポイントは

  • IMAP使いにもうれしい、ローカルメッセージの強力で柔軟な検索
  • メール処理中の思考を中断させない、よく考えられた表示・ UI と、シームレスな他のデータソースとの連携
  • 特定の OS や、特定の検索会社の事業戦略に縛られない自由

といったあたりでしょうか。


このメールソフトの検索は、なかなか小気味よいです。ノーツでノーツサーバーや IMAP4 のメールストレージをローカルにレプリカ作って全文検索していたときの感じを久々に凌駕する使い勝手。メール本文中のテキストを全文検索できるのはもちろん、メール文中の画像、リンク、コンタクト先、添付ファイルなんかを同じインターフェースでシームレスに検索できるのが気持ちいい。
メール文中の画像を検索
メール文中の画像を検索
検索はメールを書いているときにもサイドバーで使えて、検索結果をそのまま書いているメールに埋め込めるのもおもしろい提案。メールを書いているときの検索対象としては、メールボックス中の他のメール、添付ファイル、画像はもちろん、ネットの向こう側にある Picasa の自分のアカウントに置いてある画像を検索して埋め込むとか、おもしろいところでは Google Local Search の結果を埋め込む、なんていうこともできます。
Google Local Search の結果を埋め込み中
この画面は、メールの本文を編集中に、Google Local Search で探したお店の情報へのリンクを埋め込んでいるところ。
まだまだ、いろいろと荒削りなところはありますが、メールの基本機能は Thunderbird をベースにしているらしく、想像以上に安定していて、日本語環境への対応もばっちり。添付ファイルのファイル名の扱いとか、Thunderbird よりもよくできていると思うところも多々あり。
Postbox の Web サイトからダウンロードして、インストール。Thunderbird など、メジャーなメールソフトを使っていればメールアカウントなどの設定は自動的にインポートして引き継いでくれるようです。
日本語環境に合わせる設定は、メニューの《Postbox/Prefernces…》(Windows だと、ちょっと違う場所。たぶん、Options…?)から《Display》のタブを選び、《Fonts…》のボタンをクリックして、Japanese 用の表示フォントを適宜設定、送受信するメールのデフォルトのエンコーディングを ISO-2022-JP に変更。
Fonts... 設定画面
それからついでに、《View/Character Encoding/Customize List…》で、Japanese (ISO-2022-JP) を《Add》して、リストの一番上に上げておきます。
Encoding
お試しあれ。

投稿者 樋口 理

「電子メールクライアントのまっとうな進化形 [Postbox Public Beta]」に6件のコメントがあります
  1. こんにちは。2~3年、もまれてから検討すると思います。
    小生の場合です。
    ALmaii→Becky
    平行してEdmaxをお出かけ用に使ってます。
    会社はノーツです。
    1ヶ月で消されるので、
    メールを出した出してないの言い合いが良く有ります。
    内部統制活動の証跡としても使えません。

  2. Postboxについて、情報、ありがとうございます。
    SnowLeopard後のEudoraの代替メイラーとして使いたいと半年程使って来ています。まだ移行できていませんが、併用しています。
    作成した日本語のメールの途中に半角ブランクが入ります。
    規則性があるような気もしますが、樋口様のところではいかがでしょうか。

  3. 半角ブランクですか…
    特にそういうことは起こっていませんが、たとえば78バイト目ぐらいで入るとか、そんな規則性はありませんか?
    テキスト形式に変換するときに「半角80桁」ぐらいで「改行」を入れる振る舞いが、受信側でそう見えているとか。

  4. すみません。設定の問題でした(おそらく)。
    メール本文に半角ブランクが入るという現象は、
    「半角が入ると いう現 象は気がつかない ままで過ごしてしまうこ ともありますが、」・・・こんな感じです。
    ATOKを使って入力していますが、入力結果が少し太字になっていてplain textでないことがあります。
    Preference>General>Send Options…でSend Message in both plain Text and HTMLとなっている場合に、私の環境では、送信済メールフォルダーのメールの段階から不意に半角ブランクが入るようです。入り方の規則はよく分かりませんが、同じ内容ですと同じところにブランクが入ります。
    ただし、Postboxでメールを見る際に、View>Message body as Plain Text にしていると、気がつきません。ここの指定をOriginal HTMLにしていると半角が挿入されていることに気がつきました。送信相手には半角が挿入されたメールが届いています。
    対応としては、Send Optionsを設定しておくか、編集段階で、IxというアイコンのところをクリックしてPlain Textにして送信すると、ブランクが入らないメールを送ることができるようです。

  5. なるほど。やはり、自動改行じゃないかという気がします。
    Thunderbird 由来の仕様(というか、バグだと思います)なのですが、HTML形式で編集しているとき、72バイトごとに自動折り返しの改行を入れてくれるようになっています。
    「Thunderbird HTMLメール 半角スペース」とかでググってみてください。いろんな「症状」が出てくると思いますが、これじゃないですか?
    時間があるときに、ちょっと試してみます。

  6. ご助言ありがとうございます。
    Thunderbirdでも話題になっている自動改行のようです。
    そこで、Preference>Advenced>Advanced ConfigurationからConfig Editorでmailnews.wraplengthを0に設定しました。
    htmlで送る場合は、この設定では半角スペースが入ってしまうようです。
    plain textに設定して使っていきます。

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