さて、車載で使おうと意気込んで買ったiPod mini、どうやってカーステレオにつなぐかを考えないといけません。
iPodを車に載せて使うための製品はいろいろ出ているようですが、大きく分けて3つの役割を持っています。それは

  1. iPodのオーディオ出力をカーステレオに送り込む役割
  2. iPodに車のバッテリーから充電する役割
  3. 車内のどこかにiPodを固定するホルダーの役割

です。
プジョー307CCの純正カーオーディオはソニーのMDX-F5800というAM/FMラジオ+MDプレーヤーのOEMです。外部オーディオ入力(AUXってやつ)が1つついているのですが、そこにはカーナビ(テレビ)の音声出力をつないでいるので、iPodからの線をつなぐ場所がありません。そこで、多少音は悪くなるのは覚悟の上で、iPodの出力をFMの電波に乗せて、カーステレオのFMラジオで聞くことを検討します。

iPod用のFMトランスミッターで有名なのはGriffin Technology社のiTrip/iTrip miniです。iPodのてっぺんにぴったり収まってかっこいいのですが、車載用の場合 (1) iPodにiTripを装着して (2) シガーライタープラグかどこかからの充電用コードをiPodのおしりのDockコネクタに差し込むという手続きがちょいと煩雑です。

Belkin社のTuneCastも有名です。こちらのは、単体で使うとiTripと違ってトランスミッターがごろごろとかさばるし、トランスミッター用に別に電池が必要で具合が悪いのですが、同じBelkin社の車用の電源コードと組み合わせると、電源コードを差し込んだiPodのDockコネクタ経由でオーディオ信号を取りだす上に、トランスミッターの電源も電源コードから取るようになっています。つまり、iPodにDockコネクタを差し込むだけで充電とオーディオ出力の両方の用を足してくれます。

でも、車載用に徹するならば、Monster Cable Products社のiCarPlay Wirelessのほうが魅力的です。これは、最初から充電用コードとトランスミッターが一つのピースにまとまっています。

さらに調べていくと、DLO TransPod FM(日本ではTransPodデジタル)というアメリカ生まれの製品がみつかりました。iPodのクレードルのような形状で、支柱をシガーライタープラグに差し込んで使うようになっています。クレードルの中にiPodを置くだけでFMトランスミッターと充電とiPodの固定の3役を果たしてくれるスグレモノ。
これに決まりか?……とここまで考えたところでふと気が付きました。そう言えば、うちのクルマのラジオのアンテナはどこについてるんだろう?屋根は開閉するからアンテナなんかついてないし……
カーステレオは、鉄の箱の中にしっかり取り付けてあることもあって、意外なほど余計な電波を拾わないようになっています。シールドの甘いポータブルラジオだとアンテナを伸ばさなくてもけっこう放送も聞こえたりしますが、カーステレオはアンテナをきちんを伸ばさないと聞こえが悪い。つまり、車内に置いたFMトランスミッターの電波も、きちんとカーステレオのアンテナに電波が届かないとよく聞こえないことが予想されます。

トランスミッタ秋月のトランスミッター

そこで、以前作っていた秋月電子のFMトランスミッターのキットをiPodにつないで車に持ち込んで、念のために調べてみました。が、よく聞こえません。ノイズまみれです。このキット、乾電池1本の1.5ボルト動作ですが、発振+変調回路のあとにJ-FETのソースフォロアが1段ついていて、わりと安定した強い電波が出るにもかかわらず、です。
こりゃ、いかん。iPod用の軟弱なFMトランスミッターじゃ使い物にならないかもしれない。
せっかくここまで物欲がつのってきたのに、考え直しです。
(ちなみに、プジョー307CCのラジオのアンテナは、リアスポイラーの中に埋め込まれているそうです。)
というわけで、カーオーディオのAUX端子にiPodの出力を直接つなぐソリューションを求めて、お話は急展開します。次回、直結編を待て。
ところで、今回見たiPodの周辺機器はすべてアメリカ製です。日本の市場価格をアメリカの市場価格と比べてみると、1ドル160円~230円換算の価格がついています。499ドルのソフトを98,000円で売っていた会社にいたことがある者としては偉そうなことは言えませんが、アップルの周辺製品の市場って10年前と全然変わってないんですねぇ。商売繁盛で結構なことでございます。
[2005/8/22 追記]その後、Belkin TuneBaseという製品を使って、AUX端子につないで使っています。くわしくはこちら


[2006/12追記]
iPodを車に載せて使うアダプタのうち、ケーブルの抜き差しをせずに一発で着脱できるものだけを選んで、FMラジオ経由のものと直結のものに分類して紹介するページを作ってみました。
iPodを車で使う、カーステレオ接続製品の紹介ページ


[追記]
米国でソニーが販売しているカーステレオ用 iPod 接続アダプタで直結に成功しました。くわしくはこちら

投稿者 樋口 理

「決め手に欠ける [iPod miniを車に載せる – FM編]」に8件のコメントがあります
  1. iTripを使ってるのですが、Marchに乗ってた時は十分聞けてたのに、Priusにした途端、無茶苦茶ノイジーになってしまいとても聞けません。どうやら電気モーターがかなり影響しているようで、意外な落とし穴を発見してしまいました。ひぐちさんソリューション成功したら伝授して下さい。

  2. Wiredで行こう [iPodを車に載せる – 直結編]

    iPodとカーステレオをFMトランスミッターでつなぐのを断念すると、次の手は直接カーステレオのAUX端子にiPodの出力をつなぐことです。

  3. 秋月のトランスミッターですが、1m弱のアンテナは付けてますか?
    気になるのは、他にデビエーションの調整とか、電源入力のアミドントロイダルコアくらいでしょうか・・・

  4. プジョー206でiTripを使用してるのですが、かなりノイジーで気持ち悪いです。
    僕的にはFMトランスミッタを選択したのは失敗です。
    ラジオ受信のいい車でないとだめですね。
    (↑当たり前)
    プジョーはあんまりラジオ受信感度高くないようなので要注意です。

  5. 307XS+iPod+iTripで生活していますが、
    やはりノイズが気になります。
    ディーラーでも307購入時に「ラジオの入りは悪いですから」と念押しされての購入なので致し方ないのかも

  6. こんばんは。はじめてこちらのサイトを訪れました。普段の通勤ではCDやラジオを聴いていますが、週末などは、iPodです。
    145QV + iPod mini + iTrip という環境ですが、空きチャンネルをちゃんと選べば、感度は問題ないようです。iPodを購入した当初は、良く分からずに、適当なチャンネルに合わせていましたが、ミニFM局とダブることが多く、真面目に調べるようになりました。
    ちなみに妻がFM周波数のページを立ち上げました。まだまだ作成中のようですが、もし良かったら御参考まで。

  7. AUX端子にPC-232S(SONY)をつけたらどうでしょうか?

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