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The means justifies the ends

華やかにゴミを吸うヤツを借りてきた

「ヒグチさあ、掃除機なんか、ゴミ吸うのよ?『ガー』って。」
1980年代、ソニーの新前MSX設計エンジニアだった私に、商品企画のヨシムラさんが言いました。

前職でファンヒーターなど白物家電の企画に携わっていたヨシムラさんは、ソニーなんかの茶物(当時、ソニー社内で、白物に対して自社のようなAV機器などを総称していた呼び方。この記事参照)に比べて白物家電の世界はいかに地味で目立たないものかということを力説していて冒頭のお言葉になったのでした。
新しい機能を付けても、デザインを変更しても、掃除機は掃除機。地味に目立たず「ガー」っとゴミを吸うのが本分で、それで消費者の気持ちを惹くのは大変だ、と。

それから30ン年後、まさかその「ガー」ってゴミ吸うヤツが、新製品が出るたびにこんなにワクワクさせてくれるようになるとはね。

前置きが長くなりました。

先日、サー・ジェイムズ・ダイソンが来日して自ら発表したコードレス掃除機の新製品『Dyson Cyclone V10』をダイソンさんから借りてきて、しばらく使ってみました。

結論:これ欲しい。今使ってるDC74をすぐに置き換えたい。

まず、手元に揃ったダイソンのコードレス掃除機3世代並べて記念写真を。

写真奥から古い順にDC74、V8、そして今度の Cyclone V10。

ゴミを集めるサイクロン部分をクローズアップ。

この3機種について、いままで書いた記事をおさらいしておきます。

DC74

散らばった米粒も残さずガバッと吸う掃除機、出た [ダイソン DC74]
ルンバの最強の相棒はスティック型掃除機かもしれない [Dyson DC74]
コードレス掃除機は壁掛けで常時出動待機態勢にすべし [正しい壁掛けブラケットの取り付け方]

V8

もう「うるさい」とは言わせない。静かで長持ちで強くてキレイ(当社比)なダイソン、出た
新しいダイソンのコードレスクリーナーがどんだけ静かになったか測ってみた

Cyclone V10

サー・ジェイムズ・ダイソン、キャニスター型掃除機の時代に終わりを宣告

DC74 から V6 を経て V8 になった時点で大きく変わった点をまとめると、

  • 電池が長持ちになって40分連続運転可能になった
  • 音が静かになった
  • ゴミ捨てが劇的に楽にキレイになった(これ、higuchi.com 的に最大のポイント)

の3つでした。

今度の Cyclone V10 のセールスポイントも、開発投資上の最大の項目はたぶんこの2点。

  • さらに高効率、高出力になった新しいデジタルモーター V10
  • ゴミを分離するサイクロンをパイプから直列に配置して効率を改善した新しい吸気メカニズム

その結果、ユーザーに見える改善点は、これ。

  • 電池がさらに長持ちになって、最長連続60分!
  • 音は相変わらず静か(だけど、音が変わった)
  • サイクロンの入ったダストビンの向きが変わって、ゴミ捨てがさらに楽ちん

音の比較は今までも何度かやってきましたが、今回は簡単にこの3機種を並べて鳴らしてみました。

モーターがV10になって、回転数が上がった分、運転音の周波数も高くなっていますが V8 と同じぐらい静かで、DC74 だけが「昔はこんなにうるさかったのね」と感じさせます。

で(ワタクシ的に)イチオシポイントのゴミ捨てですが、これも動画でまとめてみました。

これまで機械の中に隠して見えないようにしてきたゴミを透明なダストビンで可視化して「あー、こんなに掃除したんだな」とか「ゴミ捨てなきゃ」とか、ユーザーのゴミに対する意識をガラッと変えたのは、ダイソンの起こした大革命だと思っているのですが、集めたゴミを捨てる作業は正直言ってあまりスマートじゃなかった。
前回の V8 でようやくワンアクションでゴミ出しと機内のゴミの掻き出しができるようになって拍手喝采していたら、今回はダストビンの向きが90度回っただけで、ゴミ捨ての所作がスムーズで美しくなりました。
美しい所作は無駄が省けた証拠ですね。

こまかいところでは、これまでは2段階だった吸引力の切り替えが3段階になりました。

弱でも普段のホコリは十分きれいになるし、静かで電池も長持ち。

気になったこともあります。

まず、吸った後の空気を吐き出すポストフィルターが意外と汚れること。

貸し出し機なので、誰かが使った後だとは思うけれど、これだけ汚れてました。

V8のポストフィルターはこんなに汚れなかったなあ。これまで使ってきて、ほとんど洗ったことないぐらい。

サイクロンのゴミ分離力がすごいので、ポストフィルターに来る頃は小さなほこりも残っていなかったようなのですが、V10 Cyclone ではサイクロンが取り逃すホコリが増えているのかもしれません。

「ご使用前に取り外してください」ラベルにも、こんなことが書いてあるので、メーカーさんも認識しているのかもしれない。

V10ではポストフィルターをまめに水洗いしたほうがよさそうです。

フィルターの中にもこんなイラスト付いてますし。

それから、これは以前の機種から不満なのだけど、ゴミを吸い込むクリーナーヘッドのソフトローラー、いろんなサイズのゴミをどんどん巻き取って吸い込んでくれるのだけど、綿ぼこりがローラーに絡みついて、手で取らないといけなくなるのが地味に残念。

この不満、気持ちよく解決してくれるテクノロジーがそのうちできちゃうのだろうか(と期待を込めて)。

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