[PR] 本ブログの商品紹介リンクには広告が含まれています
久しぶりにすごいぱくりを見ました。
ペプシの社会貢献プロジェクト「
Pepsi Refresh Project」のCM。
まあ、見てくださいな。
お気づきの方が多いと思いますけど、これ、去年ご紹介した SOUR というバンドのものすごーく独創的なプロモビデオのもろぱくり、というかコピー。
オリジナルをご覧になっていない方は
こちらから。
前の記事にも書いたけど、オリジナルのプロモビデオはバンドの中の人が mixi のコミュの人たちと、Skype や Webカメラを駆使して集めた素材を編集したもの。
で、その制作手法のアイデアを使って新しい表現を作ったとかいうならまだしも、表現のテクニックや映像のコンテそのものを解釈もなにもなくまったくそのままパクって、曲だけは Black Eyed Peas を使ってるってのがなんともひどい。原作者に失礼ですわ。
万が一(そんなことは、クリエーターとしてありえないと思うけど)元のビデオのアイデアを作った人とか制作した人の許諾を取っているとか、本人がこの制作にも関わっているとしても、ここまでオリジナリティのかけらもないコピーはプロとして恥ずかしいよね。
社会貢献プロジェクトそのものは「世界をリフレッシュするアイデア募集!何百万ドルも賞金を用意してます」的な他愛もないものみたいですけど、このクリエイティブはリフレッシュしてくれないなあ。
ペプシの広告宣伝担当さんが、極東の島国のマイナーなバンドのプロモーションビデオのことを知らなかったとしても無理はないけど、これをしれっとクライアントに提案した代理店のクリエイティブ担当とか、恥ずかしくないのかなあ。結局クライアントの社会からの評価を下げちゃうんですけど……。
[追記 2010/2/4 13:30] (いつものように)勢いで書いて上げちゃったので、筆(キーボード)がすべってます。
この件で、私が気になるのは「このペプシのキャンペーンで、これ(日々の音色のPV)と同じやつを作っちゃおう」という決断をしたのが誰だろう、というポイントです。
発注者が「これと同じやつ作って」と言ったのか、代理店の人が「クライアントにだまてんで同じ奴作っちゃえ」と言ったのか。はたまたクリエーターが「これと同じ奴作ったら受けますぜ」とプレゼンしたのか。
いずれにせよ、ここまでプレーンなパクリだと「大衆」から見たクライアントのイメージは悪くなることはわかっていたはずだろうに(Youtubeへのコメントも "Rip offだ!"で溢れてますし)、誰がどういう事情でプロとしての矜持を捨てたのか、気になります。
芸術作品の制作手法を継承した(ゲージツはパクリから生まれる!)こと自体についてなにか言っているわけではありませんので、そこのとこ、誤解なされませんよう、平にお願い申し上げます。
[さらに追記 2010/2/4 16:45] みたいもん!のいしたにさんが、すばらしいまとめを書いていらっしゃいます。さすがです。トラックバックにも入っていますが、ぜひあわせてお読みください。
[mi]みたいもん!
「日々の音色」のビデオはパクリ問題よりも、その手法の拡大を目指して欲しい