上司は思いつきでものを言う
集英社新書から出ている、上司は思いつきでものを言うという本を読みました。たいそう売れているようなので、もうお読みになった方も多いと思いますが、まだ読んでいない方へ。
これは、お勧めです。
カバーの見返しのところに印刷してある文章(まえがき、じゃないし、なんて言うんですかね)には、こう書かれています。
この本はサラリーマン社会の閉塞を嘆じるものではありません。「上司は思いつきでものを言う」ということが、なぜ起こってきたのかを、儒教の伝来まで遡り、とてもスリリングに解剖していく本です。日本の男たちが、なぜ戦国時代と幕末維新の時代ものがすきなのか。こんな「なぜ」も見えています。そして、では日本はどうするのか――「現場」の声を聞く能力の復活に向けて、上司のみなさんにも、上司でないみなさんにも、懇切丁寧な今後の道中案内の書であります。


一見、キャッチーなタイトルだけで勝負する安易なビジネス書かと思いきや、まるで違います。圧倒的なスピード感のある文章と、トリックプレー満載のロジックのたたみ掛けで、思いもよらないところに連れて行かれる、まさにスリリングな読み物です。なんたって、作者は橋本治です。桃尻娘な人があの調子で、身の回りにありそうなことを題材に、ぐいぐい読ませます。エンターテインメントです。
困った上司に対応するためのノウハウ本を期待すると、ちょっと違うかもしれません。でも、最近なんだか組織的な停滞感や閉塞感を感じるというアナタ、きっと勇気付けられます。少なくとも「あ、自分だけじゃないんだ」と安心できます。みんなで「声を出してあきれる」をする能力を養いましょう。

ここで売ってます。